Jリーグ V・ファーレン長崎

長崎とクレイソンの契約内容を母国報道。代理人が日本移籍の理由告白も

クレイソン・ビエイラ 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎は11日、サウジアラビア1部アル・ファイサリー・ハルマでプレーしていたブラジル人FWクレイソン・ビエイラ(27)の獲得を公式発表。ブラジルメディア『R7』が両者の契約内容について報じた。

 身長166cmで左ウイングを主戦場とするクレイソンは、2017年5月からおよそ2年半にわたりブラジル1部のコリンチャンスに在籍。現V・ファーレン長崎監督のファビオ・カリーレ氏から指導を受けていた。

 また今年1月には、ECバイーアを退団してアル・ファイサリーへ移籍。加入からリーグ戦4試合つづけて左ウイングで先発出場していたものの、3月以降は出場機会が激減。リーグ戦13試合中5試合に先発出場に終わり、クラブも2022/23シーズンの2部降格が決まると、先月末をもって契約満了により退団していた。

 するとブラジル2部クルゼイロからのオファーや、1部ECジュベントゥージからの関心が伝えられる中、今月11日にV・ファーレン長崎への移籍が正式決定。恩師であるカリーレ氏との再会を果たす格好となっている。

 『R7』の報道によると、V・ファーレン長崎とクレイソンは来年6月までの1年契約で合意に達したとのこと。また同選手の代理人はブラジルメディアの取材に対して「ブラジル1部、2部のクラブから重要なオファーが届いたことを、我々は嬉しく思っている」

 「ただ本人が日本行きを決断するにあたって、ファビオ・カリーレの存在が大きかった。コリンチャンスで3度も一緒にタイトルを獲得したわけだし、クレイソンはV・ファーレン長崎で必ず素晴らしい仕事をする」とコメント。既報通り、ブラジル国内クラブからオファーが届いていたことを認めている。

 さらに『R7』はクレイソンがアル・ファイサリー退団後、およそ10日間ブラジル国内でトレーニングに励んでいたことも報道。今後数日以内に来日予定だという。

 なお、クレイソンはV・ファーレン長崎加入について「皆さん、はじめまして。この度、V・ファーレン長崎に加入させていただくこととなりました、クレイソンです。今回このような機会を与えていただき大変光栄に思います。こうしたチャンスをくださったクラブの皆さん、社長、そしてカリーレ監督に感謝申し上げます」

 「カリーレ監督から再び信頼を得たことを大変嬉しく思いますし、これまで一緒にタイトルを取ってきたので、長崎でも良い仕事をして、クラブが掲げるすべての目標を達成していきたいと思います。自分にとって一番大事な家族と一緒に早く日本に行けることを楽しみにしています」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。