マンチェスター・ユナイテッド所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)の動向に注目が集まる中、エリック・テン・ハーグ新監督が同選手の去就報道に言及した。11日、イタリアメディア『メディアセット』が伝えている。
ロナウドは昨年8月28日、出場機会を求めてユベントスからマンチェスター・ユナイテッドに復帰。2021/22シーズンは公式戦38試合に出場して24得点と活躍した一方、クラブは国内リーグ6位でシーズン終了。2022/23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃した。
するとロナウドがCLでのプレーを望んでいることもあり、CL出場権を持つクラブへ移籍するのではないかという噂が浮上。欧州主要メディアは、ポルトガル1部スポルティングCP復帰やバイエルン・ミュンヘン移籍の可能性を伝えたほか、チェルシーが移籍金1400万ポンド(約22億8000万円)を用意したとも報じている。
そんな中、2021/22シーズンまでオランダ1部アヤックスの監督を務め、2022/23シーズンからマンチェスター・ユナイテッドを率いるテン・ハーグ氏が、ロナウドについてコメント。「クリスティアーノは夏のマーケットのリストにない」と、同選手との契約を1年間残す中で今夏売却の予定がないことを強調。
ロナウドがアジアツアーに帯同しなかったことについては「個人的な(家族の体調に関する)問題のためだ」と語るなど、噂の鎮静化を図っている。
またチェルシーへの移籍と異なり、マンチェスター・ユナイテッド残留ではCLでプレーできないことについて問われると「我々はクリスティアーノと一緒に闘うことを計画している、それだけだ。 彼を幸せにする方法はわからないが、彼と一緒のシーズン開幕を楽しみにしている」と答えた。
さらに指揮官は「個人的な問題が発生する前に、とても良い話しをしたんだ」と告白。「クリスティアーノは移籍したいなんて言っていない。新聞に書いてあるだけだ。 我々は一緒に成功を収めたいと思っている」と語るなど、同選手の慰留に自信をのぞかせている。
現在37歳のロナウドは残り少ない現役生活で、自身が樹立したCL歴代得点記録を確固たるものにするために情熱を燃やしていると言われている。新監督との良好な関係がうかがえるものの、CLでのプレーという自身の望みを優先する可能性も考えられる。
コメントランキング