Kリーグ1(韓国1部)全北現代は、酒気帯び運転により逮捕された元アビスパ福岡MF邦本宜裕(24)を契約解除により解雇するようだ。11日、韓国メディア『スポーツソウル』が伝えている。
邦本宜裕は浦和レッズの下部組織やアビスパ福岡、韓国2部の慶南FCをへて2020年から全北現代でプレー。今季はここまでリーグ戦20試合中13試合の先発出場で4ゴール1アシストをあげている。また、先月はリーグ戦全3試合に先発出場して2ゴールをマーク。Kリーグ1の月間MVP候補にノミネートされていた。
邦本宜裕の蔚山現代戦ゴールシーンはこちらから(動画が表示されない場合はこちら)
しかし同選手は今月8日未明、全羅北道のチョンジュ市内で酒を飲んで車で自宅へ帰る途中、警察に摘発。現地警察当局が「全北現代の日本人選手が飲酒運転で逮捕され、捜査後に帰宅した」と声明を発表すると、全北現代も「クニモトは8日早朝に酒気帯び運転で摘発された。クラブはクニモトが飲酒運転で摘発されたことを確認した後、規則に従い、ただちに韓国プロサッカー連盟に報告した。今後、関係性を把握し、適切な処分を行う予定だ」と発表。事実関係を把握した上で同選手に処分を科す方針を打ち出していた。
これを受けて韓国プロサッカー連盟は10日、邦本宜裕に対して60日間の活動禁止処分を科すことを発表。ただこの活動禁止処分は、社会的なスキャンダルを引き起こしたり、Kリーグの価値を損なうような不祥事を起こし、短期間で賞罰委員会の審議が困難な場合の暫定措置であり、最終的な処分での厳罰化が予想されていた。
すると、全北現代が邦本宜裕との契約解除に踏み切ることが確実になったと『スポーツソウル』が報道。クラブ関係者の話として「(両者の)契約が半年しか残っていないのに、不幸なことが起きた。再契約ができないタイミングだ。韓国プロサッカー連盟の処分内容を踏まえると、今シーズンはもう試合に出ることはない。クラブや親会社のイメージダウンを考えると、契約解除は当然の処置だ」と伝えている。
全北現代は今月11日時点で、プレーオフの5試合を含めて残り17試合となっている。その中『スポーツソウル』は 韓国プロサッカー連盟による過去の処分事例と比較した上で、邦本宜裕に対して今後10~15試合の出場停止処分が科されるとみている。
なお邦本宜裕は2014年9月、素行不良により浦和レッズの下部組織を退団。2017年5月19日にはクラブ内の秩序を乱す行為があったとして、アビスパ福岡を契約解除により退団していた。
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