フランス代表FWオリビエ・ジルー(35)は、昨年7月にチェルシーからミランへ移籍する前、インテル加入に近づいていたようだ。8日、イタリアメディア『メディアセット』が伝えている。
ジルーは2018年1月からチェルシーでプレー。スーパーサブという立ち位置ながらも、およそ3年半の在籍期間で公式戦通算119試合で39ゴール14アシストを記録。昨年6月6日にチェルシーとの契約を1年延長していたが、およそ1カ月後にミランへ完全移籍している。
そしてミラン加入1年目の2021/22シーズンは、セリエAで22試合に先発出場。今年2月5日に行われたインテルとのミラノダービーでは2ゴールを奪い、勝利に貢献。インテルと優勝争いを演じる中、5月22日に迎えた最終節・サッスオーロ戦でも決勝ゴールを含む2得点をマーク。チームに勝利をもたらすとともに、11年ぶり19度目のリーグ優勝に大きく貢献していた。
そんなジルーは『メディアセット』のインタビューで、ミラン移籍前の出来事に言及。「チェルシーでは(タミー・アブラハムとミシー・バチュアイがいて)僕は3番手だった。解決策を見つけるために(フランク・)ランパード監督と話したけど、彼は僕を移籍させたくはなかったんだ。そこから私は10試合で8ゴールを決めたのさ」と、チェルシー在籍時にランパード監督から慰留を受けていたことを明かしている。
つづけて「インテルは僕を欲しがっていたが、ある時『もうお金がない』と言われたよ。ラツィオからもオファーがあった。僕は必死で移籍先を探していたからね。トッテナムに行くこともできたけど、昔アーセナルでプレーしていたからね…(ライバルクラブを避けるために)僕がインテルではなくミランに来るのが運命だったんだ」と語っている。
さらに、ミランのパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)と初めて連絡した時のことについて、自身の代理人に「マルディーニにフェイスタイムで電話をかけるのが最善だ」とアドバイスを受けていたことを告白。「マルディーニと問題なく話せたことが、ミランに行かなければならないというサインとなった」と、マルディーニTDとの会話がミラン移籍の決め手になったことを明かした。
なおジルーとミランの契約期間は来年6月までとなっている。今後の去就が気になるところだが、本人はセリエA連覇をかけた2022/23シーズンの戦いにむけて集中しているはずだ。
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