明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は6月30日、Kリーグ1(韓国1部)仁川ユナイテッドからモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(30)を完全移籍により獲得したと公式発表している。そんなムゴシャの粋な計らいを韓国メディア『news1』が伝えている。
ムゴシャは2018年2月に仁川ユナイテッドへ完全移籍すると、Kリーグ1挑戦1年目から2桁ゴールをマーク。仁川ユナイテッドの絶対的ストライカーとして君臨し、今季もリーグ戦18試合の出場で14ゴールをあげていた。
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しかし、先月30日になってヴィッセル神戸への完全移籍が正式決定。『朝鮮日報』など複数の韓国紙の報道によると、仁川ユナイテッドと同選手の契約に解除条項が設定されており、ヴィッセル神戸が契約解除金を上回る100万ドル(約1億3500万円)の移籍金を支払うとみられている。
また韓国紙『京畿日報』は、ヴィッセル神戸が同選手に年俸180万ドル(約2億5000万円)のオファーを提示。仁川ユナイテッドは90万ドル(約1億2000万円)から150万ドル(約2億円)への年俸引き上げで慰留に動いたが、選手サイドがヴィッセル神戸移籍を選択したと報じていた。
その中『news1』は、ムゴシャの仁川ユナイテッド関係者に対する粋な計らいを紹介。「ムゴシャがクラブの清掃員、調理師、バスの運転手と記念撮影を行い、サインをして最後の別れを告げた。クラブ関係者は『クラブスタッフの一人がサインを求めると、ムゴシャは何枚でも良いから最後までやると言っていた』と明かした」と伝えている。
また、仁川ユナイテッドは今月2日にファンミーティングを開催する予定だったとのこと。ファンと同選手が触れ合う最後の機会を設けようとしていたが、ヴィッセル神戸到着後の新型コロナウイルス感染を懸念したことにより中止となったようだ。
『news1』の報道によると、ムゴシャ本人は近日中にも来日し、メディカルチェックを受けるという。仁川ユナイテッドで絶大な支持を得ていた同選手だが、ファンに対して最後の挨拶ができなかったことが心残りかもしれない。
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