ただでさえプロのサッカー選手への道のりは熾烈を極める中、双子で生まれ、揃ってプロ選手になるとすれば、それは一体どれだけのことであろうか。
この世に双子が誕生する確率は100人に1人、つまり1%と言われている。そしてJリーグが誕生した1993年からの約30年間には、全10組の双子のJリーガーが確認されている。ここでは歴代の全双子Jリーガー達を紹介しよう。
森﨑和幸/森﨑浩司(1981年5月9日生まれ)
森﨑和幸(2018年引退)
- ポジション:MF
- 所属クラブ歴:サンフレッチェ広島(1999-2018)
森﨑浩司(2016年引退)
- ポジション:MF
- 所属クラブ歴:サンフレッチェ広島(2000-2016)
森﨑ツインズは、サンフレッチェ広島(当時J1)でプロ選手としてのスタートを切り、他クラブには移籍することなく同クラブを支え続けた。2人ともすでに引退しているが、現在も広島と関わりを持っている。兄の和幸はクラブのリレーションズマネージャー、弟の浩司はアンバサダーを務めている。
佐藤寿人/佐藤勇人(1982年3月12日生まれ)
佐藤寿人(2020年引退)
- ポジション:FW
- 所属クラブ歴:ジェフユナイテッド市原・千葉(2000-2003)、セレッソ大阪 (2002・千葉からのレンタル)、ベガルタ仙台(2003・千葉からのレンタル、2004)、サンフレッチェ広島(2005-2016)、名古屋グランパス(2017-2018)、ジェフユナイテッド千葉(2019-2020)
佐藤勇人(2019年引退)
- ポジション:MF
- 所属クラブ歴:ジェフユナイテッド市原・千葉(2000-2007、2010-2019)、京都サンガ(2008-2009)
ジェフユナイテッド市原・千葉(当時J1)でプロスタートを切った佐藤ツインズ。2007年に双子揃ってAFCアジアカップ2007予選のイエメン戦で代表デビューを果たし、日本サッカー史上初となる双子選手の国際Aマッチ同時出場という記録を樹立。兄の勇人はサッカー人生のほとんどを千葉に捧げたが、弟の寿人は多くのクラブでプレーし、引退を迎える直前に千葉へ戻っている。
黒木晃平/黒木恭平(1989年7月31日生まれ)
黒木晃平(ロアッソ熊本)
- ポジション:DF
- 所属クラブ歴:サガン鳥栖(2010-2014)、ロアッソ熊本(2013-2014・鳥栖からのレンタル、2015-)
黒木恭平(2021年引退)
- ポジション:DF
- 所属クラブ歴:サガン鳥栖(2011-2013)、愛媛FC(2013・鳥栖からのレンタル)、ヴェルスパ大分(2014)、レノファ山口(2015-2016)、大分トリニータ(2017)、鹿児島ユナイテッド(2018)、京都サンガ(2018・鹿児島からのレンタル、2019-2021)
黒木ツインズは共にサガン鳥栖(当時J2)でプロ選手契約をし、2013年にそれぞれ異なるクラブにレンタル移籍。弟の晃平はロアッソ熊本(当時J2)に移り、J3降格の時を含め(2019-2021)現在も同クラブを支えている。一方、兄の恭平は愛媛FC(当時J2)に貸し出された後複数のクラブに移籍し、2021年京都サンガ(当時J2)を最後に引退を迎えた。
岸田和人/岸田翔平(1990年4月3日生まれ)
岸田和人(レノファ山口)
- ポジション:FW
- 所属クラブ歴:町田ゼルビア(2013-2014)、レノファ山口(2014・町田からのレンタル、2015-)、いわてグルージャ盛岡(2020・山口からのレンタル)
岸田翔平(ラインメール青森)
- ポジション:DF
- 所属クラブ歴:サガン鳥栖(2012-2016)、V・ファーレン長崎(2015-2016・鳥栖からのレンタル)、大分トリニータ(2017-2018)、水戸ホーリーホック(2019-2021)、ラインメール青森(2022-)
岸田ツインズは一度も同じクラブには所属せず、J2リーグを主戦場にライバルとして戦ってきた。2人がスタメンとして最後に勝負したのは2019年8月4日。兄の和人がレノファ山口、弟の翔平が水戸ホーリーホックに所属時だった(試合は1-0で山口の勝利)。現在、和人は未だに山口でプレーし、翔平は日本フットボールリーグ(JFL・3部)のラインメール青森に所属している。
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