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元FC東京・中島翔哉の去就問題長期化か。FIFAの新規定がネックに

中島翔哉 写真:Getty Images

 かつてFC東京でプレーしていた元日本代表MF中島翔哉(27)は、ポルトからポルティモネンセへのレンタル期間が今月末までとなっている。ただ、ポルティモネンセはポルトに対して完全獲得でのオファーを提示していないようだ。13日、ポルトガル紙『ア・ボーラ』が伝えている。

 中島翔哉はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪ポルトで2021/22シーズンの構想から外れると、昨年8月にポルティモネンセへレンタル移籍。昨年2月に脛骨の骨折や靱帯損傷という大怪我を負っていたが、10月に復帰すると攻撃陣の主力選手として活躍。リーグ戦22試合の出場で1ゴール3アシストとやや物足りない結果に終わったが、クラブの1部残留に貢献していた。

 そんな中島翔哉の去就については先月、『ア・ボーラ』が「ポルトがナカジマを諦め、彼への投資をより有益にするための解決策を見つけない限り、ポルティモネンセ残留は不可能だろう」と言及。ポルトとの契約期間が2024年6月までであることに触れた上で、去就不透明と見解を示していた。

 今月13日付けの『ア・ボーラ』による報道では、ポルトは中島翔哉などレンタル移籍中の複数選手を完全移籍により放出する考えを持っているとのこと。しかし、現時点では完全獲得によるオファーが届いていないという。

 国際サッカー連盟(FIFA)は今年1月、2022/23シーズンからレンタルで放出・獲得する選手の上限を8名に設定。ポルトは現在中島翔哉や元浦和レッズのブラジル人MFエヴェルトン(28)ら9選手をレンタル移籍により放出しているため、人員整理に迫られている格好だ。

 一方でポルティモネンセのパウロ・セルジオ監督は先日、ポルトガル紙『O JOGO』のインタビューで「ナカジマを完全移籍で獲得することが我々の願いだ」とコメント。2022/23シーズンの構想に含めていることを明かしていた。今後、ポルティモネンセが中島翔哉の完全獲得を打診するかどうか注目が集まる。