リーズ・ユナイテッド(17位)評価:E
最終節でブレントフォードとの激戦を2-1で制し、プレミアリーグに踏みとどまったリーズ・ユナイテッド。何とか降格は免れたが、2021/22シーズン全体を評価すると明らかな弱点が存在する。
陳腐なスカッド、知将マルセロ・ビエルサ監督との別れなど、とにかく悲惨な9ヶ月間だった。予測不可能なフットボールで昨2020/21シーズンは多くの対戦相手を困らせたが、打って変わってその怖さは取り除かれてしまった。
2022年2月にチームを受け継いだジェシー・マーシュ監督は、自身のメソッドをチームに浸透させるためにこの夏を待ち焦がれていたことだろう。同じ降格危機を経験しないためにも、全体的な改善が必要と考える。
バーンリー(18位)評価:F
バーンリーは劇的な成果をほとんど上げることはないが、下位同士の戦いで勝ち点を得ることができるクラブである。しかし今2021/22シーズンに限ってはこの切り札は輝きを放たず、非常に厳しい物語になってしまった。
ボトムハーフと対戦した18試合においてたった4勝しかできず、これは普段バーンリーがプレミアリーグに残留するために必要な勝ち点を大きく下回る記録だ。
マイク・ジャクソン新監督の下で途中3連勝を飾るなど降格圏脱出への希望は見えたが、9年半指揮した前任のショーン・ダイチ監督を解任(2022年4月)したことは、後から考えると間違った行為だったかもしれない。
ノリッジ・シティ(20位)評価:F
最も残念なことは、2019/20シーズンからの進歩が見られなかったことである。ノリッジ・シティはここ4シーズンにおいてチャンピオンシップ優勝とプレミアリーグ最下位を行き来している。
今のところ1シーズンのみのプレミアリーグ滞在というのが最大限発揮できるパフォーマンスと言えるだろう。ディーン・スミス監督の下、再び1年でのプレミアリーグ行きの切符を掴めるかどうか注目が集まる。
ワトフォード(19位)評価:F
8度目のプレミアリーグは「4度目の降格、そして過去最低の勝ち点」という結果に終わったワトフォード。
プレミアリーグへの昇格を導いたシスコ・ムニョス監督を、開幕からわずか2ヶ月で解任するなど非常に厳しい立ち上がりだったが、その後クラウディオ・ラニエリ監督に白羽の矢を立てたことはさらに危険だった。かつてフラムの監督として17試合未勝利を成し遂げた張本人だからだ(2018/19)。無論、2021年1月にロイ・ホジソン監督に代わるまでの14試合でも、ワトフォードが報われることはなかった。
3人の監督、勝ち点23ポイント、ホームゲームではたったの2勝、と一刻も早く忘れ去りたい2021/22シーズンとなった。
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