明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ(31)が、バルセロナ退団で得たものや価値観の変化を語った。
ボージャンは2007年に16歳という若さでバルセロナのトップチームに昇格。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)やアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)らとプレーする中、2007/08シーズンにいきなりリーグ戦で2桁ゴールをあげるなど才能の片鱗を見せていた。
しかし、ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでは度重なる負傷離脱もあり、先発での出場機会が減少。3度のラ・リーガ制覇、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を経験したが、2011年7月にバルセロナ退団を決断しローマへ移籍していた。
同選手はバルセロナ退団後、ローマやミラン、アヤックス、ストーク・シティなど複数クラブに在籍。昨年8月からヴィッセル神戸でプレーしているが、ヴィッセル神戸移籍で7か国を渡り歩いたことになっている。
そんなボージャンは今月、AFP通信のインタビューに対応。「サッカーだけでなく人生において、すべての物事が良くなることもあれば、悪くなることもあるね。プロサッカー選手として15年目を迎えたけど、これまでずっと高いレベルやビッグクラブでプレーしている。自分がやってきたことすべてに、本当に誇りを持っているんだ」と自身のプロキャリアを振り返る。
そしてバルセロナ退団後の人生について「カンプ・ノウ(バルセロナのホームスタジアム)を去るまでは、バルセロナの扉の向こうに世界があることを知らなかったんだ。自分が生きて学ぶためのクラブや国、場所がたくさんあることに気づいた。サッカーのおかげで、このような機会を得ることができたよ」
「どこにいても、たくさん学び、楽しみ、そして時には苦しむ。ひとりの人間として、サッカー選手として成長することができていることを誇りに感じているんだ」とコメントを残している。
ボージャンは昨年10月、「一期一会」という四字熟語のタトゥーが入った左腕の写真をSNSに投稿。ヴィッセル神戸サポーターのみならず、Jリーグファンの間で反響を呼んでいた。また今年3月には「武士道」と書かれた掛け軸を持ち、満面の笑みを浮かべる自身の姿を投稿していた。
デビュー当初はバルセロナでのプレーにこだわっていたが、バルセロナ退団後に8クラブでプレーしてきたことが人生の財産になっていると考えているようだ。
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