RCDマジョルカ所属の日本代表MF久保建英(20)は、レアル・マドリード復帰が不可能と伝えられている。来季もレアル・マドリードから他クラブへの移籍がほぼ確実とみられる中、ここにきてセルティック移籍待望論が沸き起こっている。
久保建英は昨年8月、レアル・マドリードからRCDマジョルカへ1年レンタルにより加入。ルイス・ガルシア前監督のもとでコンスタントに先発起用されていたが、3月の監督交代で立場が一変。4月以降はリーグ戦8試合中2試合の先発出場にとどまるなど、元日本代表監督であるハビエル・アギーレのもとではベンチ要員となっている。
また、同選手は日本代表でも序列低下が顕著に。2月1日のカタールW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦や3月24日のオーストラリア戦では出番がなく、3月29日のベトナム戦で精彩を欠いていた。
マジョルカや日本代表での出場機会減少もあり、久保建英はレアル・マドリードで構想外であるとスペイン国内の複数メディアが伝えている。その中、セルティックの専門サイト『THE CELTIC BHOYS』は「セルティックはこの夏、レアル・マドリードのウインガーをターゲットにすべきだ」という見出しをうち、セルティックにとって久保建英が理想的なターゲットであると主張している。
『THE CELTIC BHOYS』は久保建英がセルティックへ移籍するメリットについて「クボは長い間、スペインで最も評価の高い若手選手の一人であったが、今シーズンはそのクオリティの片鱗を見せるに留まり、なかなかブレイクできずにいる」
「現在はマジョルカにレンタル移籍しており、ヘタフェやビジャレアルにも在籍したことがある。レアル・マドリードとの契約は2024年夏までとされているが、来季もレンタルでプレーすることは可能だろう」
「セルティックにとっては、この夏がチャンスとなるかもしれない。レアル・マドリードもまた、比較的低い移籍金で選手を手放すことに躊躇はしないが、そのような取引にはつねに買い戻し条項を含めている」
「クボはまだ全盛期を迎えていない。まだ20歳であり、日本代表の試合にも出場している。アンジェ・ポステコグルーは、ジョタをはじめ苦労している選手からベストを引き出すことができることを証明している。だからクボにとって、セルティックへの移籍は非常に理にかなったものだろう」と説明。日本人選手を熟知するアンジェ・ポステコグルー監督の手腕や、選手売却におけるレアル・マドリードのスタンスに触れている。
そしてセルティックの移籍市場については「新たに3年契約を結んだジェームズ・フォレストは、コンディション調整に苦しみ、ここしばらくはあまり良い印象を残せていない。一方、マイケル・ジョンストンはセルティックでの長期的な未来はないものとみられるほか、カラモコ・デンベレも退団に向かっている」
「たとえ、ベンフィカからジョタを完全獲得できたとしても、ウイングのポジションでは誰かを迎え入れる必要がある」とウイングを補強ポイントにあげている。
レアル・マドリード復帰が厳しい状況となっている久保建英。低調なパフォーマンスを露呈していることにより、カタールW杯で日本代表メンバーから落選する可能性もあるだけに、この夏の決断が今後のキャリアを大きく左右するかもしれない。
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