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日本代表・中山雄太、今夏フリー移籍確実か「最高峰の舞台でプレーしたい」

中山雄太 写真:Getty Images

 日本代表DF中山雄太(25)は今季限りでPECズヴォレを退団することがほぼ確実となっているようだ。15日、オランダメディア『VOETBAL』が伝えている。

 同選手は2019年1月に柏レイソルからエールディビジ(オランダ1部)PECズヴォレへ完全移籍。2020/21シーズンにレギュラー定着すると、今季はリーグ戦全34試合中29試合に先発出場。チームが下位に低迷する中でも孤軍奮闘の活躍を見せていた。しかし、PECズヴォレは今月15日開催の最終節でPSVアイントホーフェン相手に1-2と敗北。最下位でシーズンを終えて2部降格が確定している。

 中山雄太については、今年3月末にセリエA(イタリア1部)のジェノアとボローニャからの関心が伝えられていた。またオランダ国内では、今季のエールディビジ4位のトゥウェンテが同選手を獲得にむけてPECズヴォレ側にコンタクトをとったと報じられている。

 『VOETBAL』はオランダ2部に降格したPECズヴォレとヴィレムⅡから来季のオランダ1部所属クラブへ移籍する可能性がある選手を紹介。その中で中山雄太について「日本代表の中山雄太は、いずれにせよPECズヴォレを退団するはずだ。2019年からPECズヴォレでプレーしてきた彼は、もはや契約を延長することはない。ナカヤマはPECズヴォレで最も経験豊富で安定した戦力の一人であったことは間違いない。いずれにせよ、この日本人はどこかで再び最高峰の舞台でプレーしたいはずだ」と説明。同選手のステップアップ移籍が既定路線という見解を示している。

 PECズヴォレテクニカルディレクターを務めるマイク・ビレムス氏も先月末、オランダ国内メディアのインタビューで「(今年6月に契約満了を迎える選手たちの残留の可能性について)あてにしていない。ブラム・ファン・ポーレンのようなクラブを象徴する選手は、PECが最後のクラブになるだろう。ただ、ユウタやペッレ(・クレメント)のような選手はそうではない。私もそれは理解している。彼らが野心を抱いていなければ、良くないことだからね」と中山雄太が今季限りで退団する可能性を認めていた。

 なお、中山雄太は昨年にU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選でも10試合中8試合でピッチに立つなど、FC東京所属のDF長友佑都(35)にかわる左サイドバックの主力選手として期待を寄せられている。そんな中山雄太がどこに新天地を求めるのか注目が集まる。