スポーツの定額制動画配信サービス『DAZN』は今月15日、来季以降のプレミアリーグ放映権について関係各所との協議を継続するという主旨の声明を発表していたが、韓国資本のスポーツ動画配信サービス『SPOTV NOW』での独占配信となるようだ。18日、韓国メディア『MKスポーツ』が伝えている。
日本国内でのプレミアリーグの放送は、スポーツ専門チャンネル『J SPORTS』が1997/98シーズンから手掛けてきたが2018/19シーズンを最後に終了。DAZNが2019/20シーズンから2021/22シーズンまでの放映権を取得すると、日本代表DF冨安健洋(23)所属のアーセナルやFW南野拓実(27)を擁するリバプールなどビッグクラブの試合を中心に配信してきた。
その中、『SPOTV NOW』を運営する『エクラ・メディア・グループ』は今月14日、来季から2024/25シーズンまでの日本におけるプレミアリーグ放映権を獲得したと公式発表。これに対してDAZNは「一部報道でもありました通り、DAZNジャパンは来シーズン以降のイングリッシュ プレミアリーグ放映権獲得に向けて交渉を続けて参りましたが、現時点においては来シーズンにおいての権利を保有しておりません。一方で来シーズンも引き続きファンの皆様にDAZNでEPLをお楽しみ頂けるよう、関係者との協議を継続していく所存です」と声明を発表。プレミアリーグ配信継続の可能性を探る方針を明かしていた。
しかし『MKスポーツ』は日本でのプレミアリーグ放映権について「世界最大のオンラインスポーツ放送局であるDAZNは、エクラ・メディア・グループから日本の放映権を買い戻すことが極めて難しい状況になっている」
「SPOTV NOWが日本で定着するためにはDAZNとの競争に打ち勝たなければならない。DAZNから日本のプレミアリーグ放映権を奪ったエクラ・メディア・グループは、オンライン(の放映権)を独占し、テレビなどのオフラインの放映権のみ再販する可能性が高い」と報道。SPOTV NOWが日本で独占配信するという見解を示している。
また、日本における3シーズン分のプレミアリーグ放映権料は8010万ドル(約102億円)であるとのこと。韓国での放映権料が9000万ドル(約115億円)であることもあわせて紹介している。リーグによって配信サービスが分散されることにより、「欧州サッカー離れ」の加速が予想される。
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