シャルケ所属の日本代表DF板倉滉(25)は今夏残留の可能性が伝えられているが、すでに他クラブが同選手の獲得に動いているようだ。13日、ドイツメディア『RUHR24』が報じた。
板倉滉は東京五輪終了後の昨年8月19日にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍。2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビューすると、第5節・フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦以降はリーグ戦全試合でスタメン出場している。
また、今月9日開催の第29節・ハイデンハイム戦では中盤の一角で先発出場。1-0で迎えた52分にペナルティエリア内でパスを受けて2度の切り返しで相手選手を交わすと、右足を振りぬいてゴールネットを揺らしており、チームの勝利に貢献。シャルケはリーグ首位に浮上するなど、ブンデスリーガ復帰に近づいている。
そんな板倉滉については、マンチェスター・シティとシャルケの取引に盛り込まれている買い取りオプションが450万ユーロ(約6億1000万円)と伝えられている。また、シャルケの幹部はクラブがブンデスリーガ昇格を果たした場合にのみ、買い取りオプションを行使することを複数回にわたり示唆していた。
その中、『RUHR24』は英国放送協会(BBC)のサッカージャーナリストであるマイク・ミネイ氏のツイートを紹介。これによると、板倉滉にはブンデスリーガの複数クラブが関心を寄せているほか、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)の複数クラブも同選手を獲得候補にリストアップしているという。
一方、ドイツ紙『ビルト』はシャルケがブンデスリーガ復帰を果たした場合のメンバー構成について「イタクラはマリック・チャウやロドリゴ・サラサール、トーマス・ウーワイアンとともに新チームの4本柱のひとりになる」と主張している。
そして同選手のプレーについて「守備の安定感をもたらすだけでなく、戦術的な柔軟性も提供する。実際にマイク・ビュスケンス監督は最近、イタクラをセンターバックとしてだけでなく、最終ライン手前の守備的ミッドフィルダーで起用している」
「今シーズン何度か失点を喫したとき、必ずしも良い印象を持たなかった。しかし全体的に見れば、イタクラはブンデスリーガ2部に見合わないという印象をより一層強くしている」と高く評価している。板倉滉はFIFAワールドカップ・カタール大会での活躍も期待されているだけに、今季残り試合におけるシャルケの戦いぶりとともに同選手がステップアップする可能性にも注目が集まる。
コメントランキング