負傷者の状況は?
マンチェスター・シティの心配事としては、負傷離脱によるDFルベン・ディアスの不在がどのように影響するのかということである。
昨2020/21シーズンの年間MVPであるディアスは、現在ハムストリングの負傷により離脱を余儀なくされているが、今のところチームにて守備のほころびは目立っていない。アイメリク・ラポルテやジョン・ストーンズを筆頭に、リバプール攻撃陣を封じ込めることができるだろうか。
一方のリバプールでも、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドがハムストリング負傷により同試合に出場することができない。ここまでリーグトップの11アシストを記録している同選手を欠くのは非常に痛手だろう。
しかし、アレクサンダー=アーノルドの不在がウィークポイントになることはないと考える。前節のワトフォード戦で代わりに右サイドバックで出場したジョー・ゴメスは、攻守において素晴らしい働きを見せた。22分にはクロスからアシストを演出。選手層の厚さが感じられる。
中盤でのボールの奪い合いが鍵
マンチェスター・シティが、リバプール相手にどの布陣を組むかには注目だ。MFベルナルド・シウバの役回りやジャック・グリーリッシュの加入などによって、中盤や前線の組み合わせは今まで以上に厚みを増している。試合を決めたい場合の手札は優勢と言えるだろう。
対するリバプールでは、今シーズンも好調なFWモハメド・サラーに期待が寄せられる一方で、MFチアゴ・アルカンタラに注目していきたい。加入して2シーズン目になるチアゴだがユルゲン・クロップ監督が求める戦術に適用し卓越したクリエイティビティを発揮。チームに欠かせない存在になった。
お互いに譲れないマンチェスター・シティ対リバプール。両者役者揃いなだけに面白い90分になるに違いない。試合では主導権をいかに握るかが重要になるが、中盤でのボールの奪い合いが鍵を握ると考える。両チーム中盤でのボールコントロールに重きを置くため、トランジション(切り替え)やルーズボール(こぼれ球)などを制することができれば試合は動くことだろう。
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