FIFAワールドカップ・カタール大会欧州予選プレーオフ準決勝では、北マケドニア代表がイタリア代表相手に大金星をあげたことが話題を呼んでいる。その中、横浜F・マリノスなどJリーグ複数クラブでプレーしたMFダビド・バブンスキー(28)とFWドリアン・バブンスキー(25)の父親であるボバン・バブンスキー氏(53)は、決勝・ポルトガル戦での番狂わせに期待を寄せた。27日、ポルトガル紙『A BOLA』が伝えている。
北マケドニア代表はカタールW杯欧州予選・グループJでドイツ、ルーマニア、アルメニア、アイスランド、リヒテンシュタインと対戦。10試合で勝ち点18を獲得したものの、9勝1敗の首位ドイツから9ポイント差の2位で終えてプレーオフに回っていた。
その北マケドニア代表は24日、イタリア南部パレルモでイタリア代表と対戦。前半から防戦一方の試合展開となりシュート32本を浴びたものの後半アディショナルタイムの90+2分にFWアレクサンダル・トライコフスキ(29)のゴールで先制。見事1-0で勝利し、プレーオフ決勝へ駒を進めている。また、この一戦でダビド・バブンスキーと弟のドリアン・バブンスキーは出番がなかったものの、試合後にツイッターでチームメイトと喜ぶ時の写真や動画を投稿していた。
その中、現役時代にガンバ大阪でプレーしていたボバン・バブンスキー氏はイタリア戦での大金星について「パレルモで起こったことに対する喜びがやまないね。奇跡というよりも、選手の所属クラブやこれまでのキャリア、プレーする機会のあった試合を比べれば、試合結果は不条理なものだ。ロベルト・マンチーニと我々北マケドニアの(ブラゴヤ・)ミレヴスキの軌跡を見れば、馬鹿げているよ。試合のスタッツを見ても、(イタリアに勝利したことが)信じられないね。これがフットボールだ」と語っている。
そして29日開催のプレーオフ決勝・ポルトガル戦にむけては「(イタリア戦では)ディフェンスで大きな犠牲を払った試合だったが、ポルトガル相手にも同じような戦い方をしなければいけないだろうね。また奇跡が起こると期待しているよ!彼らはいいやつだ。謙虚であり、地に足をつけている。互いに助け合い、互いのために走っているんだ」とコメント。防戦一方の試合展開を予想しつつも、代表チームに期待を寄せている。
なお、北マケドニア代表は昨年4月開催のW杯欧州予選・ドイツ戦でも2-1と勝利している。過去にW杯優勝を成し遂げたドイツやイタリア相手に勝利しているだけに、FWクリスティアーノ・ロナウド(37)を擁するポルトガル代表との一戦に注目が集まる。
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