プリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪スポルティングCPは日本代表MF守田英正(26)の獲得にむけてCDサンタ・クララと交渉を行っているが、イギリス方面からもオファーが届いているようだ。4日、ポルトガル紙『O JOGO』が伝えている。
同選手は2020年1月に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからCDサンタ・クララへ完全移籍。契約期間3年半でサインを交わすと、1月25日に行われたプリメイラリーガ第15節・リオ・アヴェ戦以降、リーグ戦全試合でフル出場。今季もここまでリーグ戦24試合中20試合で先発出場するなど、監督交代が相次ぐ中でも引き続き中盤の主力として活躍している。
そんな守田英正には、昨年8月にスュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェが獲得オファーを提示。しかし、CDサンタ・クララは移籍金500万ユーロ(約6億5000万円)という条件でオファーが届いたものの、契約解除条項の設定額である1000万ユーロ(約13億3000万円)の提示があった場合のみ交渉に応じることを明かした上で売却に応じなかった。
ただ、フェネルバフチェ移籍が破談に終わった後もガラタサライやプリメイラリーガの強豪ポルトからの関心が伝えられたほか、今年1月にはEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のハル・シティ幹部が同選手への関心を認めていた。
その中、『O JOGO』は「スポルティングCPとCDサンタ・クララを隔てる100万ユーロ(約1億3000万円)」という見出しで同選手の去就を報道。両クラブがすでに交渉入りしている理由として「スポルティングCPは守田英正の獲得レースがより激しくなる前に確保しようとしている。CDサンタ・クララは財政難にあり、早く売却先を確保したいと考えているだろう」と主張している。
また、スポルティングCPは移籍金400万ユーロ(約5億円)での獲得を望んでいるものの、CDサンタ・クララは移籍金500万ユーロ(約6億3000万円)を要求。くわえて守田英正がスポルティングCPから他クラブへ放出された時に売却益の20%を得ることを求めており、両者の提示条件に隔たりがあるという。
さらにCDサンタ・クララには、すでにイギリス方面から今回の要求を満たすオファーが届いている模様。このオファーがスポルティングCPに対して今後条件面の見直しを迫るための交渉カードになるものとみられる。
なお、スポルティングCPはポルトガル代表MFジョアン・パリーニャ(26)やブラジル人MFマテウス・ヌネス(23)に今夏退団の可能性がある。そのためプリメイラリーガで実績を積んでいる守田英正に白羽の矢を立てている。
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