Jリーグ

まだまだ未知数!?2022シーズン注目の外国人Jリーガー3選

写真:Getty Images

Jリーグ界隈は2022シーズン開幕が目前となっている昨今でも、まだまだ移籍のニュースでにぎわっている。各クラブは国内の有力選手の取り込みや戦力流出を防ぐための交渉に力を入れたり、現在海外で活躍している外国籍選手との交渉も進めてきた。

しかし、外国籍選手については、コロナ禍での開幕となった2021シーズン同様の懸念材料が残る。クラブ間、選手間の合意の上で加入が決定しいても、政府の水際対策による入国制限の措置などによって合流が遅れるという懸念だ。

そこで注目すべきなのは、2021年途中で加入した選手たちだろう。昨年はシーズン途中での主力選手の流出やチームの低迷などの影響もあってか、夏場にも多くの外国籍選手がJリーグへ参戦している。ここでは、そんな昨年途中加入の外国籍選手の中でも、まだまだ力を秘めている選手たちを3名紹介していく。


ボージャン・クルキッチ(左)写真:Getty Images

ボージャン・クルキッチ(ヴィッセル神戸)

2021年8月に、ヴィッセル神戸への加入が発表されたボージャン・クルキッチ。海外で活躍していた日本代表クラスの大迫勇也や武藤嘉紀の加入と同時期に発表されたこともあり、昨シーズンのJリーグを大いに盛り上げてくれた存在だ。選手としての実績も数多く、バルセロナやローマといった欧州の名門クラブに所属した経歴や、母国スペインの代表歴もある。まぎれもないスーパースターと言えるだろう。

しかしながら、昨シーズンは途中加入であったことに加えて試合中に負った怪我の影響も大いに受けたボージャン。リーグ戦は6試合の出場にとどまり、得点も1点のみとまだまだ力を出し切ったとは言えない数字だった。

ポジション争いも近年激化している神戸だが、ドウグラスや田中順也といった前線の選手の他クラブへの移籍が決定している。このことを追い風に、2022シーズンは活躍の機会をぜひとも増やしてほしいものだ。特に、イニエスタやセルジ・サンペールとの共演機会を増やし「バルサ化」の体現者になることへの期待は大きい。


ヤクブ・シュヴィルツォク 写真:Getty Images

ヤクブ・シュヴィルツォク(名古屋グランパス)

2021年7月に、名古屋グランパス入りが発表されたヤクブ・シュヴィルツォク。ロベルト・レバンドフスキの影に隠れているものの、現役のポーランド代表選手でもある。

昨シーズンは、途中加入でリーグ戦出場は14試合にとどまりながらも、チーム2位の7得点を挙げるなど存在感を示した。チームトップスコアラーの稲垣祥(8得点)や同じく7得点を挙げたマテウスと比較して、シュヴィルツォクの出場試合数は半分以下であることからも、得点力の高さは疑う余地がない。

しかし、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではドーピング疑惑が浮上。さらに母国ポーランドの一部報道では、名古屋の上層部が放出を望んでいると報じられるなど、残念ながら不穏な空気もある。

開幕も差し迫った時期ではあるが、シュヴィルツォクがチームに残留し、試合への出場も無事叶うようになれば、長谷川健太新監督にとっても心強いことだろう。昨シーズンの堅守に加えて、シュヴィルツォクの得点力があれば、タイトル獲得の追い風には十分なりうる。


ベンジャミン・コロリ 写真:Getty Images

ベンジャミン・コロリ(清水エスパルス)

2021年7月に、清水エスパルスへの加入内定が発表されたベンジャミン・コロリ。Jリーグの歴史の中でも珍しい、コソボ代表の経験を持つ選手だ。ミゲル・アンヘル・ロティーナ前監督の元で8試合に出場したが、シーズン終盤に平岡宏章監督に変わると出場機会が無くなってしまった。

しかし、少ない出場時間の中では精度も高く、パワフルなフリーキックなど随所に好プレーも出ていた。オフシーズン中のキャンプや練習試合を経てどの程度チームになじめているか、それによって今シーズンの活躍は大きく変わってくるだろう。

今冬清水は、期限付き移籍から復帰の高橋大吾をはじめ、ルーキーを含めて攻撃的な選手の獲得を多く行っている。そんなポジション争いも激化している状況ではあるが、海外で活躍していたときのようなシュートのパンチ力は、今の清水には少ない要素だ。

結果的に降格したチーム相手にも勝ちきれなかった試合が多かった昨シーズンの清水。コロリのチームへのフィットやその攻撃性は、そんなチームの体質に一石投じる存在になれるはずだ。

名前Sくん
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