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田川亨介がポルトガル1部デビュー弾!監督も安堵「このゴールで彼は落ち着くし…」

田川亨介 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグのFC東京からCDサンタ・クララへ期限付き移籍したFW田川亨介(22)が1日開催のリーグ戦でデビューし、いきなりゴールを奪っている。その田川亨介をCDサンタ・クララのマリオ・シルバ監督も称えた。ポルトガル紙『O JOGO』が指揮官のコメントを伝えている。

 同選手は先月18日、FC東京からCDサンタ・クララへ1年半レンタルにより加入することが正式決定。先月下旬にチームに合流すると、先月26日のタッサ・ダ・リーガ(ポルトガル国内カップ戦)準決勝・スポルティングCP戦で初めてベンチ入りしていた。また、この一戦ではチームの絶対的ストライカーであるFWルイ・コスタ(25)が一発退場。ルイ・コスタに出場停止処分が科されたため、周囲では田川亨介にアピールのチャンスが回ってくるという見方が広まっていた。

 その中、田川亨介はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)第20節・ボアヴィスタ戦で69分から出場。右サイドでプレーすると75分、ピッチ中央からのMFアンデルソン・デ・カルバーリョ(31)によるグラウンダー性のパスに反応。一瞬で相手DFの裏をとりペナルティエリアに侵入し、ワンタッチでゴールマウスに流し込んでいる。また、CDサンタ・クララはこの勝ち越しゴールにより2-1と勝利している。

 試合後、マリオ・シルバ監督は田川亨介について「(異国の地の)環境に慣れるのは難しい。彼はひとりでここにやって来た。我々は彼が気持ちよく過ごせるように、あらゆることをしようと思っている。コミュニケーションは簡単ではないので、(我々の伝えたいことが)彼に届くように努力している。このゴールで彼は落ち着くし、彼の助けになるものだと思っている。彼は幸せだろうし、我々としてもこの結果に満足している」とコメント。デビュー戦でのゴールが彼にとって非常に大きなものになるという見解を示している。

 なお、田川亨介は2017シーズンにサガン鳥栖でトップチームに昇格。プロ1年目からJ1リーグで24試合に出場するなど頭角を現すと、2018シーズン終了後にFC東京へ完全移籍。2021シーズンには30試合に出場して5ゴールをマークし、東京五輪に臨むU24日本代表候補に名乗りをあげていた。