かつて明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌でプレーしていた日本代表FW鈴木武蔵(27)は、今冬の移籍ウィンドウ最終日にKベールスホットVAからベルギー国内他クラブへの移籍が破談に終わっていたようだ。1日、ベルギーメディア『GVA』が伝えている。
同選手は2020年8月に北海道コンサドーレ札幌からジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKベールスホットVAへ完全移籍。海外挑戦1年目の昨季はリーグ戦34試合中22試合でスタメンに抜てきされ、6ゴール1アシストをマーク。今季は序盤での監督交代がある中でもリーグ戦24試合を終えた時点で10試合に先発出場。ただ、最下位に沈んでいるチーム全体の状況と同様に、ここまで無得点と結果を残せていない。
その中、ベルギー1部で7位につけるKVメヘレンが移籍市場最終日の1月31日に鈴木武蔵の獲得を狙っていたとのこと。KVメヘレンは先月にFWイゴール・デ・カマルゴ(38)とFWフレディ・ドライフ(23)が退団したことにより、ストライカー獲得が急務になる中、鈴木武蔵の名前が獲得候補に挙がっていたという。
また、KVメヘレンのアシスタントコーチであるスティーヴン・ドフール氏は『GVA』のインタビューで「(ストライカーの獲得候補には)3、4人の名前が挙がっていた。スズキもそのひとりだったが、彼ら(KベールスホットVA)は彼を退団させたくなかった」とコメント。クラブ幹部と選手サイドが交渉に当たっていたものの、移籍ウィンドウ閉鎖3時間前に破談となっていたようだ。
なお、『GVA』の報道によると、鈴木武蔵のKベールスホットVAの現行契約には、「2部降格時に無償で退団できる」という条項が盛り込まれている模様。KベールスホットVAは現在勝ち点13の獲得にとどまっており、降格プレーオフ圏内の17位セラン・ユナイテッドから10ポイント差の最下位に沈んでいる。2部降格の可能性も十分にあるだけに、今季終了後の同選手の動向に注目が集まることだろう。
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