Jリーグ ベガルタ仙台

仙台・手倉森誠前監督がタイ1部指揮官就任へ!来月にも公式発表か

手倉森誠監督 写真提供:GetttyImages

 明治安田生命J2リーグ降格のベガルタ仙台を率いていた手倉森誠前監督は、タイ・リーグ1(タイ1部の)BGパトゥム・ユナイテッドを率いるようだ。26日、イギリスメディア『90min』タイ語版が伝えている。

 手倉森誠氏はV・ファーレン長崎で2シーズンにわたり監督を務めた後、2020年12月にベガルタ仙台の指揮官に復帰。しかし、ベガルタ仙台は2021シーズン、序盤からリーグ戦7連敗を喫するなどスタートダッシュに失敗。5月1日に第12節・柏レイソル戦で今季リーグ戦初白星をあげたものの、以降も勝ち点を積み重ねることができず、J2降格が決まっていた。これに伴い、同氏は2021シーズン限りで指揮官を退任していたが、引き続きベガルタ仙台でクラブの強化、育成のサポートを担当することが決まっていた。

 一方、BGパトゥム・ユナイテッドは今季序盤からブリーラム・ユナイテッドやバンコク・ユナイテッドなどと上位争いを展開。リーグ戦18試合終了時点で勝ち点30を獲得しており、首位のブリーラム・ユナイテッドから8ポイント差の4位につけている。

 ただ、チームは昨年11月13日開催の第12節・サムットプラカーン・シティ戦を最後にリーグ戦6試合つづけて未勝利と苦戦。クラブは今月17日にドゥシット・ジャルムセーン監督の解任を公式発表しているが、22日の第18節・ノーンブワ・ピッチャヤ戦でも1-1のドローに終わっていた。

 ジャルムセーン監督の後任候補については、日本人指導者であるものの昨年7月までタイ代表を率いていた西野朗氏ではないと、タイメディア『サイアムスポーツ』が25日に報じていた。そして26日になって次期監督が手倉森誠氏であると伝えられている。また、タイ入国後に隔離期間が設けられているため、BGパトゥム・ユナイテッドは来月中に同氏の監督就任を公式発表するようだ。

 なお、手倉森誠氏は2008年から2013年までベガルタ仙台を率いると、2009年にJ2リーグ優勝、東日本大震災で被災した2011年にはJ1リーグ4位、そして2012シーズンには2位と好成績を残していた。また、2016年にはリオデジャネイロオリンピックで日本代表を指揮したほか、2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会ではコーチングスタッフとして西野朗氏率いる日本代表に帯同していた。