明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は16日午後、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選後の隔離要請を受けたことについて、他クラブで連名のもと日本サッカー協会(JFA)に対して上申書を提出したことを公式発表している。
森保一監督率いる日本代表は、今月27日にカタールW杯アジア最終予選・中国戦に臨むほか、来月1日には強豪サウジアラビアとの一戦に臨む。また、今月21日に開催予定だった国際親善試合・ウズベキスタン戦は、日本政府がウズベキスタン代表一行の入国を認めなかったことにより中止が決定している。
また、中国戦とサウジアラビア戦が日本国内で開催されるにもかかわらず、日本代表に招集されたJリーグクラブ所属の選手はサウジアラビア戦後から2週間の隔離を余儀なくされる可能性が伝えられている。その場合、Jリーグは来月18日に開幕を迎えるが、代表に招集された選手は所属クラブでほとんど準備ができないまま開幕戦に臨むこととなる。
これについて、ヴィッセル神戸を運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社の三木谷浩史代表取締役会長が「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」と投稿するなど、反発していた。
これにつづき、ヴィッセル神戸は16日、浦和レッズ、FC東京、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸で連名のもと、JFAに上申書を提出したと発表。「通達されたFIFAワールドカップ・アジア最終予選に関する新型コロナウイルス感染症対策は、厳しいものであり、改善の余地があると考えております。つきましては、今般のFIFAワールドカップ・アジア最終予選の試合の開催およびそれに向けた日本代表合宿を日本において執り行うにあたり、本感染症対策案とは異なる、合理的に必要最小限といえる内容の感染症対策案を策定いただくべく日本サッカー協会に改めて協議のご依頼をしております」としている。
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