明治安田生命J1リーグの清水エスパルスを昨年11月まで率いていたミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が、日本サッカーの特徴や自身の感じた問題点を語った。3日、スペインメディア『noticias de Navarra』が伝えている。
同氏はレアル・ソシエダやビジャレアルなどで指導者としてのキャリアを積み重ねると、2017年に東京ヴェルディの監督に就任。東京ヴェルディで2シーズンつづけてチームをJ1昇格・参入プレーオフへ導いている。そして2019から2シーズンにわたってセレッソ大阪を率いると、昨季はJ1リーグ4位でフィニッシュ。セレッソ大阪に今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ出場権をもたらしていた。
そして今季からは清水エスパルスで指揮を執っていたが、強固な守備を基軸とした戦術の浸透に時間を要して勝ち点を思うように積み重ねることができなかった。そして昨年11月3日開催のJ1リーグ第34節・FC東京戦で0-4と大敗を喫すると、翌日に監督解任となっている。
そんなロティーナ氏は、『noticias de Navarra』のインタビューにおいて、日本で過ごした5年間を回顧。その中でJリーガーとの具体的なやり取りを聞かれると「日本ではミスは罰せられないが、嫌われる。だから、何でもかんでも分析するのさ」
「選手に対して1vs1のトレーニングメニューを与える時、『1回パスをしないと相手を抜けない』と言われたよ。ゴールキーパーだったら『前に飛び出さない限り、ミスはない』とね。私は彼らに対して『サッカーは失敗するものだ。リスクを取らないなら、もちろん失敗しない、君たちは失敗しなければならない』と言うんだけど、彼らはそれを理解していない」とコメント。失敗を恐れるメンタリティを抱えていることがサッカー選手としての成長を妨げているという見解を示した。
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