横浜F・マリノスと名古屋グランパスは、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・パラナエンセに所属するブラジル人MFニコン(29)の獲得に動いていると伝えられている。しかし、同選手の争奪戦はさらに激化しているようだ。16日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。
ニコンはトップ下をはじめ前線の複数ポジションをこなすユーティリティ性を兼ね備える中、昨季はリーグ戦25試合で先発出場。今季もリーグ戦22試合でスタメンに名を連ねたほか、コパ・スダメリカーナ(UEFAヨーロッパリーグの南米版)ではグループステージ1試合を除き全試合でフル出場し、4ゴール6アシストをマーク。先月20日に行われた決勝・レッドブル・ブラガンチーノ戦では決勝ゴールを叩き出し、チームにタイトルをもたらしている。
そんなニコンは今月末にアトレチコ・パラナエンセとの契約が満了を迎える中、すでに今冬移籍を決断しているほか、先月にメディアインタビューを受けた際、海外移籍への思いを明かしていた。また、先月末には横浜F・マリノスと名古屋グランパスが同選手にオファーを提示したほか、他のJリーグ1クラブも関心を寄せていると伝えられていた。
しかし、今月10日になって今季のコパ・リエルタドーレス(南米選手権)優勝クラブであるパルメイラスが2年契約のオファーを提示すると、『グローボ』はサンパウロもニコンの獲得レースに参戦したと報道。UAEのアル・アインの数カ月前から同選手獲得に興味を示しているほか、アトレチコ・パラナエンセも契約延長を諦めていないようだ。
なお、ニコンを巡っては、今季のJリーグ開幕前にコリンチャンスやサンパウロ、それに柏レイソルが水面下で争奪戦を繰り広げていたが、今年3月に入って柏レイソルが争奪戦から撤退とブラジルメディアが報じていた。ブラジル国内外から注目を集める中、ニコン本人はどのような決断を下すのだろうか。
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