VfBシュツットガルトに所属するMF遠藤航(28)は、日本代表の一員として東京五輪やFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選でプレーしている。その中、かつて浦和レッズの監督としてJ1リーグ優勝を成し遂げた経験を持つギド・ブッフバルト氏が、遠藤航のコンディションを心配しているようだ。11月30日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
同選手は昨季ブンデスリーガで33試合に先発出場するなど、中盤に欠かせない存在としてチームを支えており、今季もここまでリーグ戦全13試合でスタメンに抜てきされている。一方で、今夏にはU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技の全6試合で先発出場しているほか、9月以降もカタールW杯アジア最終予選でここまで全6試合でフル出場しており、『ビルト』をはじめ複数のドイツメディアが再三にわたり疲労蓄積の可能性を指摘している。
また、先月の日本代表招集に際には、シュツットガルトのスベン・ミスリンタットSD(スポーツディレクター)が「日本代表は極めて重要な試合を控えているので、(我々の)キャプテンを奪うことはできない」とコメントを残すなど、クラブ幹部も代表ウィーク期間中に休養がとれないことを不安材料にあげていた。
その中、現役時代にVfBシュツットガルトでプレーしていたブッフバルト氏は、遠藤航の現状について「彼について心配する時があるし、スランプに陥らないことを願っているよ。日本人は疲れた時でも『疲れた』とは言わないし、そういうことを言うべきではないという考えがあるからね。だけど、(ペルグリノ・)マタラッツォはトレーニングを通じて彼(のコンディション)をしっかりと管理していると私は思うよ」とコメント。日本人選手を指導した経験をもとに自身の見解を示した。
なお、日本代表は来年1月27日に中国戦、2月1月にサウジアラビア戦を控えている。一方、VfBシュツットガルトは1月22日にフライブルクと対戦した後、2月5日のアイントラハト・フランクフルト戦までしばらく公式戦が組まれていない。来年1月もVfBシュツットガルトは遠藤航の代表招集で悩みを抱えることになるかもしれない。
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