明治安田生命J1リーグの湘南ベルマーレは23日、ブラジル人MFオリベイラが23歳という若さで亡くなったことを公式発表している。この突然の別れはJリーグ界に衝撃をもたらしているが、かつて清水エスパルスに在籍していた柏瀬暁氏が自身の見解を述べている。
オリベイラは昨年10月にFC大阪での期限付き移籍を終えて湘南ベルマーレに復帰。今季はJ1リーグ2試合、YBCルヴァンカップ8試合に出場していたが、今月23日午前0時頃に急性うっ血性心不全により死亡。このオリベイラの急逝をうけて、湘南ベルマーレでチームメイトだったブラジル人FWウェリントン(33)をはじめ、多くのJリーガーがSNSを通じて自身の思いを明かしている。
その中、2012年に清水エスパルスでプロキャリアをスタートし、2018年にブリオベッカ浦安で現役を退いた柏瀬暁氏は24日にSNSを更新。「湘南ベルマーレのオリベイラ選手の件。突発的な出来事なのか、それとも前々から本人には自覚症状や違和感があったのか。言葉の分からない異国の地に住んでいて、しかも外国人枠だから必死にアピールをしないと日本人よりもクビになりやすい状況。僕も海外でプレーしてた時に多少経験があって、少しの違和感くらいじゃ自分からはなかなか言い出しにくい」
「勿論今回に関して細かい部分は分からないけど、この悲しい出来事を通して今後の為にも、外国人選手の特に健康面に関しては、クラブ側が普段から多少過剰なくらい気にかけてあげて欲しいなと感じました。何事も命あってこそだと思うので。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と自身の経験をもとにして、外国籍選手に対する気遣いの重要性を説いた。
なお、ストライカーとして活躍していた柏瀬暁氏は、2013年7月からおよそ半年間にわたり北米サッカーリーグ(NASL)のニューヨーク・コスモスでプレーしていたほか、清水エスパルス退団後にはドイツ5部のトゥル・デュッセルドルフに在籍していた過去を持つ。
外国籍選手が異国の地で過ごすことの辛さや厳しさを身をもって体感しているだけに、Jリーグクラブに対して外国籍選手への手厚いケアを求めているのかもしれない。
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