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「便利屋」と南野拓実を評価も…リバプールが19歳の独代表FW獲得を狙う

カリム・アデイェミ 写真提供: Gettyimages

 日本代表MF南野拓実(25)を擁するリバプールは、オーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクに所属するドイツ代表FWカリム・アデイェミ(19)獲得へ向かっているようだ。2日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 アデイェミは2018年夏にザルツブルクへ加入すると、移籍1年目から持ち前の決定力を発揮。昨季はリーグ戦で11試合の先発出場ながら7ゴールをあげると、今季はここまでリーグ戦12試合で先発出場し、すでに10ゴールをマーク。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでもここまで全4試合でスタメンに名を連ねて3得点をあげるなど、将来有望なストライカーとして注目を集める存在となっている。さらに今年9月にはFIFAワールドカップ・カタール大会の欧州予選グループステージ・アルメニア戦でドイツ代表デビューを果たし、いきなりゴールを決めている。

 そんなアデイェミはザルツブルクとの契約を2024年6月まで残しているが、同選手にはすでにバルセロナやリバプールなど複数クラブが関心を寄せている。また、本人は以前にドイツメディアの取材で、下部組織で2シーズン過ごしたバイエルン・ミュンヘンへの復帰を望んでいることを公言していた。

 その中、『スカイスポーツ』は「ザルツブルクは欧州サッカー界で最も優れたタレントを輩出するチームのひとつとして定着し始めており、アデイェミもそのひとりである。そしてリバプールは同選手を2022年にも前線に加えることを検討している」と主張。そして南野拓実については「彼は今季ユルゲン・クロップ監督のもとで便利屋として位置付けている」と評価している。

 なお、南野拓実は先月30日開催のプレミアリーグ第10節・ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン戦で後半途中から出場し、今季初めてリーグ戦の舞台に立っている。また、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(30)やブラジル代表MFファビーニョ(28)が戦列を離れているほか、ブライトン戦でギニア代表MFナビ・ケイタ(26)が負傷交代したこともあり、南野拓実が中盤センターで起用される可能性が報じられている。