リバプールに所属する日本代表FW南野拓実(26)は27日、カラバオ・カップ(EFLカップ:イングランドのリーグカップ戦)ラウンド16・プレストン戦で先制ゴールをあげ、チームの勝利に貢献した。その中、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、同選手の出場機会が少ない理由を明かしている。28日、イギリスの主要都市・リバプールの地元紙『リバプールエコー』が伝えている。
南野拓実は今夏残留を果たすと、先月21日開催のカラバオカップ3回戦・ノリッジ戦で今季初先発ながら2ゴールをマーク。しかし、ここまで公式戦わずか2試合の出場にとどまっているほか、プレミアリーグではいまだに出番がなく、チーム内で厳しい立場に置かれている。
その中、同選手はプレストン戦で今季2度目の先発出場を果たすと、0-0で迎えた62分、DFネコ・ウィリアムズ(20)のクロスに反応。ニアサイドでワンタッチでゴールマウスに流し込み、チームに待望の先制点をもたらしている。また、リバプールは84分にベルギー代表FWディボック・オリジ(26)がダメ押しゴールを決め、2-0と勝利。ベスト8進出を決めている。
試合後、クロップ監督は久々に巡って来たチャンスで再び結果を残した南野拓実について「タキ(南野拓実)は素晴らしいクオリティの持ち主だが、彼に問題はない。ただ、彼のポジションにいる他の選手がとても優秀なだけだ。そのポジションで怪我人を抱えていないのは、我々にとって良くて恵まれていることだ」とコメント。同選手が他の選手よりも序列が低いことを認めている。
それでも「だが、タキは非常に優れた選手だし、トレーニングでは今夜見せたものよりはるかに優れたパフォーマンスを発揮する。そんな彼がゴールを決めたことは重要だ。彼は我々のゲームをよく理解しているので、彼をピッチに送り出せばすぐに我々のサッカーの大部分を占めることになるだろう。今夜の彼は、明らかにそうだった。タキは本当に良かった。彼はもっと良くなると思っている」と語るなど、南野拓実の戦術理解度がチームに必要不可欠な要素であることを強調した。
なお、リバプールは30日にプレミアリーグ第10節・ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン戦を控えている。チームがリーグ戦で9戦無敗と好調を維持する中、はたして南野拓実に再び出番が巡って来ることはあるのだろうか。
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