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南野拓実の去就に影響は?リバプール関心の19歳FWが移籍の噂に「名誉なことだが…」

南野拓実 写真提供:Gettyimages

 日本代表MF南野拓実(26)を擁するリバプールは、オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクに所属するドイツ代表FWカリム・アデイェミ(19)の獲得に関心を寄せている。その中、アデイェミ本人が自身の去就について言及した。21日、ドイツメディア『Heute』が伝えている。

 アデイェミは2018年夏にザルツブルクへ加入すると、移籍1年目から持ち前の決定力を発揮。昨季はリーグ戦で11試合の先発出場ながら7ゴールをあげると、今季はここまでリーグ戦10試合で先発出場し、すでに8ゴールをマーク。UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでもここまで全3試合に先発出場して3得点をあげるなど、鮮烈なパフォーマンスを披露している。さらに先月には、FIFAワールドカップ・カタール大会の欧州予選グループステージ・アルメニア戦でドイツ代表デビューを果たし、いきなりゴールを決めている。

 そんなアデイェミはザルツブルクとの契約を2024年6月まで残しているが、すでにバルセロナやリバプールなど複数クラブが関心を寄せている。また、本人は以前にドイツメディアの取材で、下部組織で2シーズン過ごしたバイエルン・ミュンヘンへの復帰を望んでいることを公言していた。

 しかし、同選手は『Heute』のインタビューで「(移籍の噂について)僕はとてもリラックスしているよ。ビッグクラブからの関心は名誉なことだけど、それ以上のことは何もないね。今はザルツブルクでのプレーに集中している。良い感じにプレーできているし、ここまでパーフェクトに機能しているよ。何よりもまずはザルツブルクとともにレベルアップしたい。それからどうなるのか様子を見るよ」とコメント。リバプールを含めて他クラブからのコンタクトが現時点ではないことを明かした。

 一方、南野拓実は昨年1月にオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクからリバプールへ完全移籍により加入。しかし、昨季はし烈なポジション争いで後れをとり出場機会を失うと、今年1月にリバプールからサウサンプトンへ買い取りオプションのないレンタル移籍により加入。サウサンプトンでもプレミアリーグ9試合の先発出場にとどまり、シーズン終了後にリバプールへ復帰していた。

 同選手は今夏退団が噂されたものの、リバプールが前線での新戦力獲得に動かなかったこともあり、残留。先月21日開催のカラバオカップ(イングランドのリーグカップ戦)3回戦・ノリッジ戦では今季初出場ながらも2ゴールをマークするなど、ユルゲン・クロップ監督にアピールしていたが、プレミアリーグではいまだに出番が訪れておらず、依然として厳しい立場に置かれている。

 リバプールは来年1月にも攻撃陣で新戦力獲得を検討していることが報じられているだけに、南野拓実の心中は穏やかでないかもしれない。