Jリーグ ファジアーノ岡山

「英2部を思い出す」岡山デュークがJリーグ移籍への批判に反論!欧州や中東の選択肢も…

清水エスパルス在籍時のミッチェル・デューク 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J2リーグのファジアーノ岡山に所属するオーストラリア代表FWミッチェル・デューク(30)は、Jリーグ再挑戦を決断した理由を明かすとともに、周囲からの意見に対して反論した。21日、オーストラリアメディア『FTBL』が伝えている。

 デュークは2015年から4シーズンにわたり清水エスパルスでプレーした後、Aリーグ(オーストラリア1部)のウェスタン・シドニー・ワンダラーズへ加入。そして昨夏にサウジアラビア1部のタアーウンに加わるも、公式戦13試合に出場し無得点に終わり、今年2月にウェスタン・シドニー・ワンダラーズへレンタルにより復帰。Aリーグでは15試合に先発出場していたが、今年6月にレンタル期間満了を迎えていた。

 その後、同選手は東京五輪男子サッカー競技に臨むU24オーストラリア代表にOA(オーバーエイジ)枠で選出。グループステージ2試合に出場したものの、チームはグループステージで敗退となっていた。ただ、東京五輪での戦いを終えた後も日本にとどまると、先月はじめにファジアーノ岡山への加入が公式発表されている。

 そんなデュークは今月にFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選に臨むオーストラリア代表のメンバーに選出されている。その一方で、一部からは同選手がJ2リーグに移籍したことに対して懐疑的な意見があがっているようだ。

 そのことについて本人は母国メディアの取材に対して「『J2リーグのクラブに加入した時、サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)でプレーすることが期待できるのか』という声がSNS上であったね。『Aリーグのクラブへ簡単に戻ることができたタイミングで一体なぜ(日本へ)行ったのか』という声もあるね。そういうことを言っている人たちは、ここ(日本)のサッカーがどれだけ素晴らしいものであるのか知らないのさ」

 「別に僕の決断について正当化する必要はない。だけど、(Jリーグは)確かなクオリティが備わったリーグだ。それにインテンシティや競争の激しさという点でEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)を思い出すようなところだね」

 「もちろんオーストラリアに戻って2、3年間の契約を結ぶことは簡単にできただろうね。だけど、僕はJリーグのレベルを知っているから日本に行ったんだ」とコメント。Jリーグのレベルが高いと主張するとともに、Jリーグのレベルが知られていないことを指摘している。

 その上で「ベルギーやドイツ2部、それにカタールのクラブへ移籍する選択肢はあった。だけど、(移籍先を決めるにあたって)僕には重視したい物事があったよ。クリスマスや年末年始に家族と一緒に過ごすためにも昔いたことのある日本でプレーしたいと思っていたね」と大切な家族との時間も移籍先を選ぶ上で優先事項であったことを明かしている。

 なお、デュークはファジアーノ岡山でここまでリーグ戦5試合で先発出場を果たしているほか、先月14日に開催の第25節・町田ゼルビア戦では終了間際にゴールを決めて、チームに貴重な勝ち点1をもたらしている。