タイ代表監督としてFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選を戦った西野朗氏は、現在フリーの身となっているが、タイ国内で監督業を続ける可能性があるようだ。20日、タイメディア『MGR』が伝えている。
西野朗氏はロシアW杯終了後に日本代表監督を退任すると、2019年7月にU-23チームと兼任する形でタイ代表監督に就任。昨年1月にはタイサッカー協会(FAT)と2022年1月までの新契約を結んでいた。しかし、タイ代表は今年6月のUAEにおける集中開催で格下であるインドネシア相手にドロー。その後、UAE戦とマレーシア戦で黒星。北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップ・ソングラシン(27)や横浜F・マリノスのDFティーラトン・ブンマタン(31)を欠いたこともあり、グループ首位のUAEから9ポイント差をつけられた4位に終わり、2次予選で敗退となっていた。
西野朗氏はW杯2次予選終了後、一旦日本へ帰国し、7月下旬にタイへ再入国。当初、同氏や代表チームのコーチングスタッフを交えてカタールW杯アジア2次予選の総括を行った上でFATが指揮官の去就に関して決断を下すと伝えられていたが、FATは7月末に西野朗監督の解任を公式発表している。
しかし、同氏は現在も日本の帰国しておらずタイに滞在している模様。タイ代表のアシスタントコーチを務めていたイサラ・スリタロ氏をはじめカタールW杯アジア2次予選を戦ったコーチングスタッフとともに、タイのアマチュアリーグに所属するクラブの視察に訪れており、その時の写真がfacebookにおけるクラブのファンページに掲載されているとのことだ。
ただ、西野朗氏がタイ国内クラブとの交渉を行っているかどうかについては、現時点で報じられていない。Jリーグでの監督業再開を期待する声も日本国内で上がる中、同氏の動向に注目が集まる。
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