U24ブラジル代表の一員として東京五輪男子サッカー競技で金メダルを獲得したDFダニエウ・アウベス(38)は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロを退団した。10日、クラブ公式サイトが伝えている。
アウベスはセビージャ、バルセロナ、ユベントス、パリ・サンジェルマンで数多くのタイトルを獲得した後、2019年夏にサンパウロへ加入。昨季はリーグ戦で30試合に先発出場しているが、これまで右サイドバックを主戦場としていた中、トップ下や中盤センターでの出場機会が増加していた。
また、今夏にはオーバーエイジ枠(OA)でU24ブラジル代表に選出されると、東京五輪では右サイドバックのポジションで全6試合にフル出場。キャプテンとして金メダル獲得に大きく貢献していた。そして、FIFAワールドカップ・カタール大会南米予選に臨むブラジル代表にも選出。今月3日に行われたチリ戦では出番がなかったものの、7日開催のペルー戦では後半途中からピッチに立っていた。
アウベスはサンパウロとの契約を来年12月まで残していた。しかし、ブラジルメディア『グローボ』の報道によると、選手サイドが給与など1100万レアル(約2億3000万円)にもおよぶ未払い問題の解決をクラブ首脳陣に訴えていたとのこと。両者は支払い時期などを巡って会談を行ってきたが、10日までの合意に達することはなく、同選手の退団が公式発表されている。
東京五輪での金メダル獲得により、キャリア通算43個のタイトルを手に入れるなど、順風満帆なキャリアを過ごしてきたアウベスだが、今回の突然の退団劇の周囲では驚きの声が上がっている。
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