明治安田生命J1のガンバ大阪でプレーした経験をもつ韓国代表FWファン・ウィジョ(28)は、昨季プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)で優勝したスポルティングCPへの移籍が破談に終わっていた。リーグアン(フランス1部)に所属するボルドーの専門サイト『Girondins33』は6日、同選手のポルトガル移籍が実現しなかった理由を明かしている。
ボルドーは深刻な財政難に陥る中、昨季終了後にLOSCリールの元オーナーであるルクセンブルクの実業家が買収。4100万ユーロ(約53億円)以上の資金を捻出するために主力選手の売却を行う方針を固め、2023年6月まで契約を残すファン・ウィジョも放出候補に含めていた。
そのファン・ウィジョの去就を巡っては、サウサンプトンやボルフスブルクからの関心が伝えられる中、オリンピック・マルセイユが同選手の獲得に乗り出していた。しかし、ボルドーはマルセイユとの交渉において1000万ユーロを要求。マルセイユは移籍金額が高いと判断して獲得を断念していた。
そして一部の国をのぞいて欧州の移籍市場最終日である8月31日には、スポルティングCPが移籍金1200万ユーロ(約15億6000万円)によるオファーを提示。ボルドーがこのオファーを受け入れると、選手サイドもスポルティングCP移籍を容認していたが、破談に終わっている。
破談の理由には、交渉材料に盛り込まれていたスポルティングCPのカーボベルデ代表FWジョヴァネ・カブラウ(23)がボルドーへの移籍を拒否したことが以前から挙げられていた。しかし、『Girondins33』はスポルティングCPを率いるルベン・アモリム監督がファン・ウィジョのクオリティを評価せず、獲得を望んでいなかったことも移籍が実現しなかった背景にあると主張している。
なお、ロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)のディナモ・モスクワもボルドーに対してファン・ウィジョ獲得のオファーを提示していたが、選手サイドがロシア行きを拒否したため、結局ボルドー残留に落ち着いている。
コメントランキング