日本代表・海外組 海外日本人選手

鈴木優磨がカリアリの獲得候補に!すでにベルギー強豪2クラブのオファー拒否

鈴木優磨 写真提供: Gettyimages

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、セリエAへの移籍を強く望んでいるが、ここにきてカリアリが同選手の獲得に乗り出しているようだ。29日、イタリアメディア『Cagliari News24』が報じている。

 鈴木優磨の去就を巡っては、STVVが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて資金調達を行う必要性に迫られれていると伝えられる中、ペーター・マース元監督や立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギー国内メディアのインタビューで同選手の今夏退団が濃厚となっていることを認めるコメントを残している。選手サイドは10以上のクラブが関心を寄せられる中、すでにヘルタ・ベルリンやベルギー国内の強豪アンデルレヒトからのオファーを拒否しているほか、スペインやスコットランドから届いたオファーも受け入れない方針を固めていた。

 また、先月にはボローニャへ移籍する可能性が噂されたが、ボローニャはオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチを獲得。これにより、鈴木優磨がボローニャに移籍する可能性は消滅していた。

 そして今月中旬には、昨季のベルギー1部覇者であるクラブ・ブルージュがSTVVに対して、移籍金350万ユーロ(4億5000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)という条件でオファーを提示。しかし、イタリアメディア『トゥットメルカート』は鈴木優磨がセリエA挑戦を望む中、クラブ・ブルージュからのオファーも却下したと報じていた。

 その中、カリアリが同選手を獲得候補に含めている模様。カリアリはアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(26)が26日にエラス・ベローナへのレンタル移籍したことを公式発表。代替要員として鈴木優磨をはじめ複数名をリストアップしたとのことだ。ただ、カリアリが選手サイドにコンタクトをとったかどうかについては現時点で報じられていない。

 なお、鈴木優磨はSTVVのプレシーズントレーニングに参加していたが、自身の去就問題に決着がつくまで公式戦での出場を拒否している。これに対して、ベルント・ホラーバッハ監督は今月8日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第2節のズルテ・ワレヘム戦の試合後、同選手に対する不快感をあらわにしており、問題の早期解決を求めていた。