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大阪ダービー3連戦控えるC大阪がクルピ監督と契約解除!湘南戦で5失点の大敗

レヴィー・クルピ 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのセレッソ大阪は26日、レヴィー・クルピ監督と双方合意のもと契約解除を行ったことを公式発表している。

 セレッソ大阪は昨季終了後にミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の退任に伴い、クルピ氏を再度招へい。J1リーグ開幕当初は順調に勝ち点を積み重ねていたが、5月に行われたリーグ戦6試合で3分3敗に終わっていた。そしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区のグループステージでは4勝2分、勝ち点14の1位という結果で終え、ノックアウトステージ進出が決定。しかし、7月以降はリーグ戦で1勝4分2敗と足踏み状態となり、今月25日に行われたJ1リーグ第26節・湘南ベルマーレ戦では1-5と大敗。試合後のメディアインタビューでクルピ監督は自身の進退に言及していた。

 クルピ監督はシーズン途中でセレッソ大阪を離れることについて「セレッソサポーターの皆さん、再度私に声をかけてくださったフロント、そして私のアミーゴとして常に支えてくれたみんなにお詫びしたいと思います。皆さんの期待に応えられるサッカーができず、さらに無観客あるいは入場者数制限のある中でサッカーが行われ続けました。多くの方に足を運んでいただきたかったので、本当に残念で心苦しい限りですが人生を歩み続けるしかありません。セレッソの今後の幸運を心から祈っています。素晴らしい時間を共有してくれたこと、本当にありがとう」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 また、森島寛代表取締役社長は今回の監督交代について「2017年よりセレッソ大阪は1桁順位で終えるシーズンが続きました。課題であった守備、組織的なサッカーが確立されつつあり、昨シーズンは4位でACL出場権も獲得できました。一方で、クラブとしては得点力不足という課題を抱えていたのも事実であります。守備力に加えて皆様の心を動かすような面白い試合をみせること、ワクワクさせることをビジョンに掲げ、クラブOBであるレヴィー クルピ監督を招聘し、最低でもトップ3という目標に新たなスタートを切りました。しかしながら、本日時点でリーグ戦25試合を終え7勝9分9敗、暫定12位と低迷しており、セレッソ大阪を応援、サポートしてくださる皆様には大変申し訳なく思っております」

 「この現状に変化をもたらす必要があると判断し、レヴィー クルピ監督と話し合い、双方合意のもと契約解除にいたりました。また、次節以降は小菊 昭雄新監督のもと、チームの立て直しを図る運びとなりました。ACL、天皇杯、ルヴァンカップのタイトル獲得、そしてリーグは一つでも上の順位で終えられるよう、強い覚悟を持って今シーズンの残りをチーム一丸となって戦い抜くことを約束いたします。ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ホームタウンの皆様、そしてセレッソ大阪に関わる全ての皆様、セレッソ大阪はチーム・スタッフ一丸となり現状を打開できると信じております。引き続きチームへのご声援のほどよろしくお願いいたします」と説明している。

 なお、セレッソ大阪はクルピ監督の後任として小菊昭雄コーチが指揮官に就任したこともあわせて発表。小菊昭雄新監督は「セレッソ大阪を応援してくださる皆様、いつもセレッソ大阪に熱いご声援をいただきありがとうございます。 このたび、監督に就任いたしました小菊 昭雄です。まず始めに、コロナの状況下で、多くの方にご声援、サポートいただいているにも関わらず、ご期待に沿えていない現状に対し、大変申し訳ない思いです。今回の監督交代は監督一人の責任ではなく、コーチとして監督をサポートできなかった自分にも責任があると感じており、この事態を重く受け止めております」

 「私は2006年よりトップチームに携わり、歴代の監督から戦術面やチームマネジメント、選手との向き合い方など、多くのことを学びました。これまでの経験、知識、強みを活かし、自分を育ててくれたセレッソ大阪というクラブに全力で還元したいと思っています。チーム、フロント、関係者、そしてサポーターの皆様の力を再結集し、必ず軌道修正できると信じています。ACL、天皇杯、ルヴァンカップのタイトル獲得、そしてリーグは上位を目指し、強い覚悟を持って今シーズンの残りをチーム一丸となって戦い抜くことをお約束いたします。ご声援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます」とコメントを残している。