
U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したDF冨安健洋は、トッテナム・ホットスパーへ移籍する可能性が伝えられていた。しかし、ボローニャの幹部は同選手の今夏残留を主張しているようだ。17日、イタリアメディア『トゥットメルカート』が報じている。
現在22歳の冨安健洋はボローニャとの契約を2024年6月まで残しているが、アタランタやトッテナムが獲得レースを繰り広げていた。そして、先月以降にミラン、アーセナル、レスターなど複数クラブが新たに移籍先候補に浮上。セリエAの開幕が迫る中、依然として去就が不透明となっている。また、冨安健洋本人は先日のメディアインタビューでプレミアリーグ挑戦を望んでいることを明かしていた。
その中、ボローニャのワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)は同選手の去就について「トミヤスはボローニャにとどまるはずだ。我々が彼の売却を望んだことはない。オファーに耳を傾けたいとは思っていたし、それは彼にとって重要なものである。だが、以前から去就が不透明ならば、今頃重要なオファーが届いているはず」と語っている。
トッテナムはすでにボローニャに対して移籍金2000万ユーロ(約26億円)によるオファーを提示しているが、ボローニャが2500万ユーロ(約32億円)を求めていることもあり、現時点でクラブ間合意には至っていない。くわえて一部のイギリスメディアは、トッテナムが冨安健洋の獲得を諦めてフィオレンティーナのセルビア代表DFニコラ・ミレンコビッチにターゲットを切り替えた可能性を伝えている。
ボローニャ幹部が冨安健洋を売却するのにふさわしいオファーが届いていないことを明かしたこともあり、同選手は2021/22シーズンの開幕戦をセリエAで迎えることになるかもしれない。
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