明治安田生命J1リーグのベガルタ仙台を先月31日に契約解除により退団したキュラソー代表FWクエンテン・マルティノスは、J2リーグのモンテディオ山形へ加入する可能性が取りざたされている。その中、マルティノス本人は再びSNS上でなりすましアカウントによる差別的投稿による攻撃を受けたことに対して怒りを爆発させているようだ。
マルティノスはエールディビジ(オランダ1部)のヘーレンフェーンをはじめ複数クラブを渡り歩くと、2016年に横浜F・マリノスへ加入。横浜F・マリノスに2年間在籍した後は浦和レッズへ加入したが、出場機会が限られるとともに自身のパフォーマンスに対して周囲から批判を浴びていた。そして同選手は浦和レッズでレギュラーに定着できず昨季終了後にベガルタ仙台へ完全移籍。ただ、今季もここまでJ1リーグで7試合の先発出場にとどまると、母国メディアのインタビューで手倉森誠監督への不満を語っていたことが話題を呼んでいた。
同選手は先月末にベガルタ仙台を退団しているが、その際にガンバ大阪のサポーターになりすましたSNSアカウントから差別発言を受けており、今月10日に「(僕に対する差別が)また始まったよ。日本での将来について考える必要があるね」と投稿。
そしてマルティノスは11日にもSNSを更新。日本で何度も差別攻撃を受けていることについて「これだけは明確にしたい。日本人みんなが差別的であるとは思っていない。僕はすべてのファンのことを理解している。彼らは僕に多くの愛情を注いでくれた。だけど、(日本にやって来るまでの)人生においてこれほど多くの差別を受けたことはない。日本ですでに5、6回も差別を受けている。それに(今回僕に差別的なコメントをした人物は)サポーターのように振る舞っていたし、フェイクだよ」と不快感をあらわにしている。
Jリーグ界では、なりすましアカウントによる差別的投稿が後を絶たない。先月中旬に行われたJ1リーグ第22節の横浜F・マリノス対アビスパ福岡では、試合後に横浜F・マリノスのサポーターなりすましたアカウントから差別的なコメントが寄せられると、これにスウェーデン代表DFエミル・サロモンソンが反応。両クラブが対象人物の特定、処分にむけて調査を行う事態に発展している。
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