バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは、スペイン代表MFサウール・ニゲスとのトレードによりアトレティコ・マドリードへ復帰する可能性が高まっているようだ。14日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
バルセロナはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと5年契約締結で合意に達している。しかし、この契約延長で多額の資金を要することもあり、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョやボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表DFサミュエル・ユムティティなど複数選手の放出を目指している。
一方、現在30歳のグリーズマンは2019年夏にプレシーズンマッチで日本を訪れた際、フランス代表FWウスマン・デンベレとともにホテルで日本人への差別発言を行っており、今月はじめにSNS上で動画が拡散。バルセロナのスポンサーを務める楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が2選手やクラブに対して抗議する姿勢を打ち出すなど、事態は混沌としている。また、一部のスペインメディアの報道では、この人種差別問題を受けて、グリーズマンも放出候補に含めたという。
同選手の去就を巡っては、今夏移籍を望むサウール・ニゲスとの入れ替わる形でアトレティコ・マドリードへ復帰するという噂が駆け巡っている。当初、このトレードの実現する可能性が低いとみられていたが、現在両クラブによる交渉が進んでいる模様。バルセロナはグリーズマンの放出に際して、サウール・ニゲスにくわえて移籍金に支払いを求めるとのことだ。
なお、グリーズマンはバルセロナとの契約を2024年6月まで残しているほか、高額年俸を受け取っている。人員整理に迫られるバルセロナとしては、同選手の放出へできる限り早く取引を成立させたいかもしれない。
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