明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレが3日にノエビアスタジアム神戸で開催されたが、この試合の主審を務めた家本政明氏が自身のSNSアカウントを通じて2つのエピソードを明かした。
この一戦では、前半12分に湘南ベルマーレのノルウェー代表FWタリクが先制ゴールをマーク。しかし、17分に日本代表FW古橋亨梧が同点弾を叩き込むと、前半終了間際に日本代表MF山口蛍が勝ち越しゴールを決めてヴィッセル神戸が勝ち越しに成功。ヴィッセル神戸は後半にも1点を追加し、3-1で勝利を収めている。
試合後、家本政明氏はこの試合での出来事として「昨日の試合中、ウェリントン選手から急に『Ref、名前教えて。あなたを名前で呼びたいから』と英語で話しかけられたので『イエモトです』と返した。それ以降彼は僕を名前で呼び僕も彼を名前で呼んで意思疎通を図った。やっぱり『審判!』よりも『家本さん』と名前で呼ばれた方が嬉しいし愛を感じます」と先発出場していた湘南ベルマーレのブラジル人FWウェリントンとのやり取りを明かしている。
さらに、同氏は「名前の話をもうひとつ。昨日の試合中山口選手が僕に『村上さんあれ危ないよ』と話しかけてきた。近くにいた石原選手が山口選手に『村上さんじゃなくて家本さんだよ』と返したところ『あ、家本さんすいません。間違えちゃいました』。その後3人で苦笑いしながら試合を再開しました。現場からは以上です」と山口蛍に対して、湘南ベルマーレのDF石原広教が注意したことも明かしていた。
新型コロナウイルス感染拡大による無観客開催をきっかけに、選手や審判の声が集音マイクを通じて聞こえてくることに多くのファンが興味を示す中、今回のエピソードは審判に対して敬意を払う重要性を改めて認識させられるものであるはずだ。
コメントランキング