
司令塔、遠藤保仁との相乗効果
そんな伊藤と共に、第14節から先発復帰して連勝街道に貢献している選手がもう1人いる。昨季途中よりガンバ大阪からのレンタル移籍で加わり、41歳となった元日本代表MF遠藤保仁である。これは偶然なのだろうか?
遠藤は両足で蹴ることのできる日本屈指のMFであるが、やはり最終ラインに左利きの伊藤がいることで左ワイドの選手や左コーナーフラッグ付近のスペースへ蹴るフィードがスムーズに蹴れるため、攻撃の展開の幅が広くなる。また、遠藤がプレスで潰される時に最終ラインから伊藤がサポートしたり、逆に伊藤が最終ラインからドリブルで持ち運んで遠藤のマークを引き付けてからリターンパスをしたりと彼等がピッチ上で競演する相乗効果は大きい。
そこで「遠藤と左CB伊藤」が同時先発した試合を調べてみたのだが、興味深いデータが残った。該当する試合はここまで消化したリーグ戦のちょうど半分に相当する10試合。彼等が出場していてもいなくてもボール支配率やシュート数はほぼ変わらないのだが、「被シュート数」が全体平均より約2本減り、彼等が先発していない10試合と比べると約4本も少ない。さらには「得点も失点も半減」するのである。(下記表を参照)

得点が減るのは本望ではないだろうが、これは決定力が上がればついてくるはず。失点が半分以上減っているのは的を絞らせない幅の広い攻撃ができている証拠だろう。昨季、遠藤が途中加入してからチームが上昇曲線を描いたのも、遠藤と左CB伊藤の競演が大きかったはずだ。
伊藤は7月3日(土曜)に開催される第21節、勝点3差に迫る3位のアルビレックス新潟との重要なホームゲームを最後にチームを離れる。J2は今節で全チームとの一巡目の対戦が終わり折り返し地点を迎えるが、伊藤は遠藤を中心にチームを作る磐田に必要不可欠なラストピースだったのか?それとも遠藤自身が磐田のJ1昇格への切り札なのか?チーム力や遠藤の百戦錬磨の経験が問われる後半戦となるだろう。
コメントランキング