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東京五輪U-24日本代表メンバー予想!前線に”川崎式”導入?最後の1枠は?

堂安律 写真提供:Gettyimages

FW2列目:前線に“川崎式”を導入、相手に的を絞らせない

基本布陣の[4-2-3-1]を崩さないこのチームの攻撃陣は、ワントップと2列目の3つ、合計4つのポジションで構成される。今大会は試合中の選手交代枠が5人可能なため、このルールをJリーグで最も有効活用してきた川崎フロンターレ式を導入したい。

具体的にはスーパーサブ枠を設けず、1つのポジションに2人の選手を割り当て、全員が毎試合45分ずつプレータイムをシェアできるようにしたい。川崎がレアンドロ・ダミアンと小林悠、三笘薫と長谷川竜也を併用しているように、ハーフタイムで前線の選手を毎試合2人ずつ交代させるくらいのイメージでとにかく替えまくる。上手くいっていても変えてもいい。相手に的を絞らせないことが戦略だからだ。

J1の監督たちは川崎を相手にしたハーフタイムで対策を打っても、後半開始から2人くらい選手交代をして来た川崎に再び対応できなくなって大量失点を食らうケースが多い。国際試合になればより一層、ハーフタイムの対策が重要になる。それを無効にすることがどれほど大きいか。

そう考えると一芸に秀でたスーパーサブのようなタイプは必要なく、明確な個の武器を持っている選手が対象となる。幸いなことに、U-24日本代表は2列目のタレントに恵まれている。それも今まで連携が危惧されていた久保建英と堂安律の最強コンビが最近の強化試合を通して“個”だけでなく、連携でも最強になりつつある。

メインキャストはその久保と堂安に加え、鹿島でも軸としてプレーし始めてより万能型FWへとプレースタイルの幅を拡げて来た上田綺世の3人。この3人と異なる武器を持つ選手としてスピードスターの前田大然とドリブルでの打開力や決定力では彼等3人よりも高いかもしれない三笘薫、現チームでのパフォーマンスが最も高い相馬勇紀は絶対に欲しい。

残り2枠は久保や堂安と同じ感覚で連携も合う三好康児、「最後の1枠」は馬力のある田川亨介か、スペイン1部のデポルティーボ・アラベスへの移籍が決定的な191cmの大型FW原大智(NKイストラ1961/クロアチア)をサプライズ招集するかになるだろう。


久保建英 写真提供:Gettyimages

U-24日本代表、東京五輪予想登録メンバー18名

選手名/生年月日(年齢)/身長/体重/所属クラブ(☆はオーバーエイジ枠)

  • GK谷晃生/2000.11.22(20歳)/190cm/84kg/湘南ベルマーレ(期限付き)
  • GK鈴木彩艶/2002.08.21(18歳)/190cm/91kg/浦和レッズ
  • DF吉田麻也/1988.08.24(32歳)/189cm/87kg/サンプドリア(イタリア)☆
  • DF冨安健洋/1998.11.05(22歳)/187cm/84kg/ボローニャ(イタリア)
  • DF酒井宏樹/1990.04.12(31歳)/183cm/70kg/浦和レッズ☆
  • DF旗手怜央/1997.11.21(23歳)/171cm/70kg/川崎フロンターレ
  • DF中山雄太/1997.02.16(24歳)/181cm/76kg/PECズヴォレ(オランダ)
  • DF板倉滉/1997.01.27(24歳)/186cm/75kg/フローニンゲン(オランダ)
  • MF遠藤航/1993.02.09(28歳)/178cm/76kg/シュツットガルト(ドイツ)☆
  • MF田中碧/1998.09.10(22歳)/180cm/74kg/川崎フロンターレ
  • MF堂安律/1998.06.16(23歳)/172cm/70kg/アルミニア・ビーレフェルト(ドイツ)
  • MF久保建英/2001.06.04(20歳)/173cm/67kg/ヘタフェCF(スペイン)
  • MF相馬勇紀/1997.02.25(24歳)/166cm/69kg/名古屋グランパス
  • MF三好康児/1997.03.26(24歳)/167cm/64kg/ロイヤル・アントワープ(ベルギー)
  • MF三笘薫/1997.05.20(24歳)/178cm/71kg/川崎フロンターレ
  • FW上田綺世/1998.08.28(22歳)/182cm/76kg/鹿島アントラーズ
  • FW前田大然/1997.10.20(23歳)/173cm/67kg/横浜F・マリノス
  • FW田川亨介/1999.02.11(22歳)/182cm/80kg/FC東京

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