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インテル、ラツィオ指揮官招へいが確実に!契約延長報道から一転して退任

シモーネ・インザーギ 写真提供:GettyImages

 インテルはアントニオ・コンテ監督との契約解除を公式発表しているが、ラツィオを率いていたシモーネ・インザーギ氏の招へいがほぼ確実となったようだ。27日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』をはじめ複数メディアが一斉に報じている。

 インテルは今季、UEFAチャンピオンズリーグでグループステージ敗退に終わったものの、セリエAでは今年2月に行われたミラノダービーでの勝利により首位に立つと、以降も順調に勝ち点を積み重ねて2010/11シーズン以来となるスクデット獲得を果たしていた。しかし、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長が選手に対して最大20%の減俸を求めたことにくわえて、コンテ監督に複数選手を放出する意向を伝えたが、同監督がこれに同意しなかったことにより契約解除に至っている。

 一方、インザーギは2015/16シーズン途中からラツィオのトップチームを率いると、ほぼ毎シーズンにおいてセリエAで上位争いを演じていた。また2018/19シーズンにはコッパ・イタリア優勝を成し遂げると、昨季はスーペルコッパ・イタリアーナでユベントスを下してタイトルを獲得。今季もリーグ戦6位で終えており、来季UEFAヨーロッパリーグ予選2回戦の出場権を確保していた。

 インザーギの去就を巡っては、26日の時点ではラツィオと新たに年俸250万ユーロ(約3億3000万円)による3年契約を結ぶことが濃厚と報じられていた。しかし、ラツィオは27日に同監督の退任を発表。「指揮官の心変わりを尊重する」と声明を出しており、周囲ではインテル行きが確実という見方が広まっている。

 なお、インザーギはインテルと年俸400万ユーロ(約5億4000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)による2年契約を結ぶことで合意に達したと伝えられている。