明治安田生命J1リーグのガンバ大阪は14日午前、宮本恒靖監督の解任を公式発表している。
ガンバ大阪は今年3月にトップチームの選手やスタッフの複数名が新型コロナウイルス陽性と判定されたことにより、2週間にわたって活動停止。再開初戦となった先月3日のJ1リーグ第7節・サンフレッチェ広島戦でドロー以降、リーグ戦6試合でわずか1勝となっていた。また周囲からは攻撃面での連動性に欠けるという声が上がっていたが、クラブ首脳陣は直近数試合の成績を踏まえて監督交代に踏み切っている。
ガンバ大阪の小野忠史代表取締役社長は今回の監督交代について「今シーズン『TOGETHER as ONE』のスローガンのもと、すべてのステージで1位を目指すべくスタートを切りましたが、リーグ戦10試合を終え1勝4分5敗3得点 勝点7の暫定18位と降格圏内に低迷し、当初の目標と大きくかけ離れた現状に対して大変申し訳なく思っております」
「宮本監督には当時不調であったチームを立て直していただくべく、2018シーズン途中から監督に就任していただきました。そのシーズンで見事残留を果たしていただき、世代交代を図りながら翌2019シーズンにはJ1リーグ7位、さらに2020シーズンにはJ1リーグ2位、天皇杯準優勝という結果を残していただきました」
「私自身もこれからの更なるチームの成長と飛躍を信じておりましたが、当初の目標であるすべてのステージでの1位を目指す中、10試合を消化した段階でチーム状況が改善することは難しいという判断をし、監督交代の決断を下しました。連戦中のチーム状況も踏まえ、当面の間、チームをよく知り現状の課題を把握している松波強化アカデミー部長にトップチーム監督を兼務していただき、チームの立て直しを託すこととしました」
「現時点で皆様のご期待に沿えていないシーズンとなっておりますが、ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ホームタウンの皆様、ガンバに関わる全ての皆様の力で必ずやこの苦しい状況を乗り越えられると信じております。新たな体制でリーグ戦の巻き返し、ACL、天皇杯、ルヴァンカップのタイトル獲得を目指して全員が心をひとつにチャレンジしてまいります。引き続きチームへのご声援のほどよろしくお願いいたします」とコメントを残している。
なお、ガンバ大阪は松波正信強化アカデミー部長が当面の間トップチームの指揮を執ることもあわせて発表している。
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