このまま外国人アタッカーに代わってしまうのか?
もしこのままのパフォーマンスが続くとなると、今シーズンから新加入した外国人選手にポジションを奪われる可能性も十分に孕んでいる。チアゴ・アウベスはこれまでサガン鳥栖や清水エスパルスでもプレー経験があり、精度の高いボールタッチからゴールだけでなくアシストもできる万能性を持つ。またフルミネンセから加入することになったウェリントン・シウバは数人に囲まれても1人で打開できるほどのドリブル能力に長けており、低迷するガンバ大阪の攻撃スタイルのアクセントになることに違いない。
従来のように「右サイドは小野瀬康介の独壇場」だった環境から今シーズンは勝手が違うことを認識しなければならない。また、今シーズンは4-4-2のフォーメーションだけでなく4-3-3にも挑戦をしており、複数のフォーメーションにおける機能性も必要とされている。
どのような起用がハマるのか?
低調なパフォーマンスが続く中でどのようにすればいいのか。
まずは「裏への飛び出し」を積極的に行うことだと考える。今シーズンのガンバ大阪の攻撃のロジックとして、前線に位置するパトリック目掛けてロングボールを配球し、それを起点に周りの選手たちが連動する仕組みがあるように伺える。しかし、ゴールに背を向けて起点を作るため相手守備陣もある程度ガンバ大阪の攻撃を的を絞って対応しやすい。そのためことごとく攻撃がハマらない悪循環に陥っている。相手に読まれない攻撃を展開するためにも、ディフェンスラインの裏に目掛けたボールを仕掛け、それを起点にゴールに迫る手法も検討するべきだと考える。スペースでボールを貰うことに長けている小野瀬康介ならその役割を担えるに違いない。
また、小野瀬康介の左サイドでの起用というのも案外効果があるのかもしれない。トップパフォーマンス時の小野瀬康介はサイドラインにこだわらず、中への意識もあり攻撃の脅威を化していた。小野瀬康介自身も右利きであることからも左サイドから中への切込みがしやすいため、本人もプレーしやすくなるかもしれないと考察する。
いずれにせよ、この状況が続くとなるとJ2リーグへの降格も現実的になってしまうため得点力不足を解決しチームを軌道に乗せ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)へ挑みたいところだ。
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