パリ・サンジェルマン(PSG)にレンタルにより在籍しているイタリア代表FWモイーズ・キーンの去就について、同選手の兄が言及した。18日、イタリア紙『トゥットスポルト』が伝えている。
キーンはユベントスでトップチーム昇格を果たした後、2019年夏にエバートンへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目で公式戦33試合に出場したものの、うち8試合でしか先発メンバーに名を連ねておらず2得点に終わるなど不本意なシーズンに終わっていた。しかし、同選手は昨夏にPSGへ1年レンタルにより加わると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリア、FWマウロ・イカルディ、ブラジル代表FWネイマールと強力なアタッカー陣を擁する中でも公式戦28試合に先発出場して17ゴールをあげ本来のパフォーマンスを取り戻している。
キーンの去就を巡っては、今夏に前線の戦力補強を目指すユベントスがマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロとともにトップターゲットとしてリストアップしていると伝えられていた。
その中、同選手の兄であるジオバンニ・キーン氏は『トゥットスポルト』のインタビューに対して「エバートンとの契約を残しているとはいえ、彼が(エバートンに)戻るとは考えにくいね。本人がPSGで幸せだということは確実だよ。フットボールの世界ではどのようなことも起こりうる」
「ひとりのユベントスのファンとしては、彼にはユベントスに復帰してもらいたいね。彼はユベントスに対して問題を抱えていない。クラブとは良い関係にあるし、彼にとってユベントスは家族のようなものだ。だが、今はPSGのことやチャンピオンズリーグに集中しているよ」と語っている。
なお、キーンに関するPSGとエバートンの取引においては買い取りオプションが付帯されていない。本人は先日のメディアインタビューにおいてPSG残留を望むコメントを残しているが、今後の動きに注目が集まる。
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