明治安田生命J3リーグのカターレ富山は16日、前清水エスパルスの代表取締役社長であった左伴繁雄氏が今年4月1日より代表取締役社長に就任することを公式発表している。
左伴繁雄氏は横浜F・マリノスの代表取締役社長や湘南ベルマーレの常務取締役、専務取締役を歴任した後、2015年に清水エスパルスの代表取締役社長に就任。J1リーグ残留争いに巻き込まれる時期もあったが、クラブ経営で確かな手腕を発揮し、多くのサポーターから支持を得ていた。昨年に清水エスパルスの代表取締役社長を退任した後は、同じ静岡県にホームを構えるバスケットボールチームであるベルテックス静岡のエグゼグティブスーパーバイザーに就任していたが、カターレ富山からのオファーを承諾している。
同氏はカターレ富山の代表取締役社長就任について「日頃よりカターレ富山をご支援いただき、厚く御礼申し上げます。バスケットボールBリーグ所属、ベルテックス静岡に所属する左伴(ヒダリトモ)と申します。本日は、私のカターレ富山への移籍について、慎んでご報告を申し上げます。移籍内容は、2月末付けにて現在籍であるベルテックス静岡のエグゼクティブスーパーバイザー職を退任、並びに3月1日付けにてカターレ富山への移籍となります。ベルテックス静岡とは一年契約で、2月末期間満了での退任となります」
「カターレ富山は、昨秋より熱心なお誘いを受けており、本年1月早々に正式オファーをいただきました。当該クラブからは、内定レベルとは言え、代表取締役社長という十分な権限をいただいた上に、個人的にも、大きなクラブより、小規模でこれから上を目指すカテゴリーのクラブを、皆さまと共に強く大きく育てることで、喜怒哀楽を共にしていければという思いが強くなって来ておりましたので、私なりの大義も十分感じております。今後は、スポーツビジネス分野でこれまで培ってきた知識経験ノウハウを総動員しながら、J2復帰を含め、地域の全ての皆さまが「ここに住んでいて良かった」としみじみ思えるようなクラブ運営に努めて参ります」
「さて、皆さま、今季はご承知のように、J2からの降格クラブがありません。またコロナ禍の折、財務的な伸長は難しい年となります。これは、復帰に向けた千載一遇のチャンスです。就任後は何としてもこのチャンスをものに致したく、最低限、フロントもチームも「戦う集団」として、「財力・ファイティングスピリット・リバウンドメンタリティ」に徹底的にこだわって参ります。もって、皆さまの誇りとなれるクラブ作りに「覚悟と責任」をもって邁進していく所存ですので、どうかお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。末筆ながら、コロナ禍の折です。皆さまにおかれましては、くれぐれもご自愛ください」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残した。
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