パトリック・バンフォード(リーズ・ユナイテッド)
昨シーズン2部のチャンピオンシップで16ゴールを挙げ、リーズ・ユナイテッドをチャンピオンシップ優勝・17年ぶりとなるプレミアリーグ復帰へ導いたFWパトリック・バンフォードだが、彼のフィニッシュセンスは当然プレミアリーグでも通用することを今シーズンは示している。今シーズンもここまで11ゴールと依然好調で、イングランド人の中ではハリー・ケイン、ドミニク・キャルバート=ルーウィン(ともに12ゴール)に続くゴール数だ。
ただ今シーズンは得点能力だけでなく周囲を有効的に活かすプレーが目立ち、2列目からスペースへ抜け出すプレーヤーへボールを展開して、ゴールへ迫る考え方も持ち始めている。第21節のレスター・シティ戦(1月31日)はまさにそれを表す試合となった。
ジェームス・ジャスティン(レスター・シティ)
ベン・チルウェルのチェルシー移籍でレスターはどうなるかと懸念する見方もあったが、その不安は結果的にリーグ開始後数試合で解消された。そこにはDFジェームス・ジャスティンの献身性が大いに関係していると言っても過言ではない。ジャスティンは今シーズンここまで素晴らしい働きを見せている。
リカルド・ペレイラの負傷離脱に代わる形で出場機会を増やしたジャスティンだったが、昨シーズンは不安定さ露呈する格好になった。しかし、今シーズンはブレンダン・ロジャーズ監督の徹底した規律の下、攻守において安定したプレーを披露している。特に自信を持って前を向ける姿勢が2列目により多くの選択肢を与えていると考える。ハーヴィー・バーンズやマーク・オルブライトンはサイドへの意識が強い印象だったが、ジャスティンが前線に攻撃参加できることで、彼らは中央へ侵入する意識が増し、レスター全体の攻撃に厚みをもたらすことになった。
エミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ)
長年過ごしてきたアーセナルからアストン・ビラへ移籍を決断したGKエミリアーノ・マルティネス。昨シーズンのFAカップ制覇を置き土産に旅立ったマルティネスは、新天地でも早速実力を遺憾なく発揮している。
決してブレない集中力と継続性でリーグ戦ここまで10回ものクリーンシートを達成。昨シーズンのリーグ戦75失点(ワースト2位)から考えれば、見違えるような記録に貢献していることになる。ジャック・グリーリッシュの存在により既に攻撃もメソッドは確立されているため、守備面の不安を完全に払拭できたことでアストン・ビラは十分上位を狙える位置を確保することに成功した。彼より多くのクリーンシートに成功したGKはマンチェスター・シティのエデルソンだけである。
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