2019年12月27日に、約8年ぶりにミランに復帰したスウェーデン人FWズラタン・イブラヒモビッチ(最初のミラン時代は2010-2012年)。現在38歳になる彼は、その負けず嫌いで頑固な性格によって、これまでのキャリアの中でたくさんの敵を作ってきた。
参照:イブラの喧嘩エピソードまとめ。多くの所属先でピッチがリングに変貌!?
しかし、多くのトラブルを生んできたイブラヒモビッチでも、信用できる数少ない人物の前ではとても優しい姿を見せる時がある。
例えば、先日(2020年7月19日・日本時間)行われたミラン対ボローニャの試合(5-1でミランの勝利。ボローニャは冨安健洋が得点)で、サポーターは感動的なシーンを目の当たりにした。イブラヒモビッチがインテル時代(2006-2009)にチームメイトだったボローニャの監督シニシャ・ミハイロヴィチを強く抱きしめたのだった。
今回はイブラヒモビッチと強い絆で結ばれている5人の人物を紹介しよう。サッカー界のみならず、あの有名なテニス選手も登場する。
マクスウェル
現在パリ・サンジェルマン(PSG)のスポーツ・コーディネーターを務めるマクスウェルは、イブラヒモビッチと共にアヤックス、インテル、バルセロナ、PSGの4カ国でプレーし、その絆を深めてきた。
地元マルメからオランダトップクラブのアヤックスに移籍した1999年、イブラヒモビッチには貯金も少なく、友達もいなかったという。その時、彼の支えとなったのがマクスウェルだった。
イブラヒモビッチは当時のことをこう語っている。
「アムステルダムに着いた時はお金をほとんど持っていなかったんだ。両親やレオ・ベーンハッカー(当時アヤックスのテクニカルディレクター)に相談してみたけど、状況はあまり変わらなかった。その時、一人ぼっちだった俺を救ってくれたのがマクスウェルだ。彼も同じ時期にアヤックスに移籍し、新人同士で支え合っていた。お互いのことを深く語り合ったので彼について知らないことはないと思う。ただ彼には弱点が一つある。優しすぎることだ」
それから約20年が経つが、2人は未だにベストフレンドだ。
アバーテ
ミランで過ごした最初の2年の間に、イブラヒモビッチはDFイニャツィオ・アバーテ(2018/2019シーズン終了時に引退)ととても良い関係を築き、以来彼との友情が続いている。
2019年の冬にイブラヒモビッチがミラノに戻った際、最も早くに会いに行ったのがアバーテだった。ミランとの契約がまだ成立してない中、2人は一緒に食事し、その写真をインスタグラムに投稿して話題となった。
以前は、別のある写真がきっかけで、2人の間には友情のみならず愛情が存在するのではないかと疑われた時期もある。(その写真はこちら)
これに関し、イタリアのある女性ジャーナリストが、イブラヒモビッチにゲイかどうかを尋ねると、彼は「俺がゲイと思うか?俺のアパートに来たら、その逆だということを証明してやる」と発言し怒りを見せている。
モウリーニョ
お互いに気難しい性格の持ち主であるにも関わらず、イブラヒモビッチとジョゼ・モウリーニョ(現在トッテナム・ホットスパー監督)はリスペクトし合い、歩む道が分かれてからも、とても良い関係を続けていると言われている。
2人が初めて出会ったのは2008年、モウリーニョがインテルの監督となった時期で、共にセリエAで2回連続優勝を果たした。
モウリーニョはいつも選手全員から100%を求め、イブラヒモビッチも特例ではなかった。そして、イブラヒモビッチはモウリーニョからのベストの要求と強い当たりをモチベーションに変え、さらに成長をした。
当時のインタビューでイブラヒモビッチはこんな風にポルトガル人監督を褒めている。
「ジョゼ(モウリーニョ)が傲慢だと思っている人は多い。俺はその意見に賛成しないね。彼は自信にあふれているんだ。それを見せるのが悪いことか?話し方が傲慢に聞こえるのかもしれないが、そうではないと理解して欲しい」
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