Jリーグ

森谷賢太郎&長谷川アーリア・ジャスール、独占インタビュー。「ROOTS.」を通じサッカーに希望の繋がりを

横浜F・マリノス ユース ©︎ROOTS.実行委員会

どんなに辛いことがあってもサッカーを好きで居続けること

子供がプロになる夢を叶えるのに一番必要なものは何ですか?また、支える親からはどんなサポートが必要だと思いますか?

森谷:どんなに辛いことがあってもサッカーを好きで居続けることですね。そうじゃないとプロ選手になれないと思います。「ROOTS.」のトークセッションでは様々なトピックについて話しましたが、子供たちにサッカーを好きでいてほしい、続けてほしいという想いをもって各メンバーが話してくれたと感じました。

僕の親はプロになるために色々な支援をしてくれました。ジュニアの時からマリノスのアカデミーのメンバーでしたが、練習場まで電車で通わなければならなかったので交通費が発生していました。それ以外に月謝もかかっていましたし、食事の面でもサポートが必要でした。僕自身が親になってわかりましたが、本当に計りしれないサポートをしてくれたと思います。親は僕の前では苦労など見せなかったのですが、好きなことを何の不自由なくやらせてもらっていたというのはすごくありがたいですし、そのおかげでサッカーを続けられたと思います。

長谷川:賢太郎と同じように、僕もパパになって、何の不自由もなくサッカーをやらせてくれたことを当たり前ではないと感じるようになりました。もちろん子供の時から親に感謝はしていましたが、感謝の捉え方は昔と全然違います。今僕たちは子供達に向けた夢、希望などについて意見を出したりしています。でもどのようにプロ選手を育てたか気になっている親はたくさんいると思いますので、次の一つのコンテンツとして「子供の夢を支える親」というテーマを取り上げることも面白いですね。

トークセッション ©︎ROOTS.実行委員会

最近は10代のうちから海外に行く人が多くなってきていると思いますが、10代を振り返った時、海外サッカーに対してどう考えていましたか?

森谷:今の中学生や高校生は海外を意識してサッカーをやっていますが、僕はJリーガーになるということしか考えていませんでした。マリノスのようなクラブにいたからこそ「トップチームに上がる」という目標を設定しやすかったかもしれません。「海外に行って活躍する」という目標まで設定ができなかった僕としてみれば、今の子たちはすごいなと思います。しかし、僕たちJリーガーが目標にされていないなと思ったりすることもあります。

これは日本の悪いところだったかもしれませんが、僕らが若かった時は、高校生がJリーガーになり、チームのレギュラーとして活躍して、日本代表に選ばれて初めて海外に行けるという風潮でした。「海外に行きたい」という言葉を口にしたら「海外をなめているの?Jリーガーも無理でしょ!」と言われましたね。そういう流れはなくなってきて、直接海外に渡る事例がどんどん出てきました。直接渡った選手らが道を開拓したからこそ、今の若い選手はJリーグでプレーせずに海外に行けるという感覚を持ち始めたと思います。

長谷川:もちろんJリーグで活躍して、日本代表に選ばれて海外に渡りたい人もいれば、最初から海外に行って結果を出したい人もいます。人それぞれだと思いますし、両方素晴らしい考え方だと思います。

ただ、日本で活躍して代表に選ばれることによって海外のチームに注目される可能性が高くなります。昔は特にそうだったと思います。今はDAZNや様々なプラットフォームがあるので、オンラインで色々な選手のプレーを見ることができるようになりました。でも昔は日本代表に選ばれて大きな大会に出ていない選手のプレーを確認するには、わざわざ日本まで見にくる必要がありました。時間とお金がたくさんかかりましたね。

海外への道を切り開いた選手のことは忘れては行けないと思います。今の若いサッカー選手が海外でプレーすることが当たり前になったのは、中田英寿を始め、中村俊輔、香川真司など海外に行って活躍した日本人選手がいたからこそだと思います。

僕の場合、海外に行けた時はもう27歳で遅かったのですが、子供の時から海外でやりたいと思っていました。父は日本人ではなくイラン人であることもあって、普段の生活の中にも国際的な感覚がありました。なので海外に対して「壁」というものをあまり感じませんでした。Jリーグでプロになってから、指導してくれた監督(2014年セレッソ大阪の指導者だった、ランコ・ポポヴィッチ)を通して海外に渡ることになりました。どこにどういうチャンスがあって、どういう巡り合わせで海外に行くことになるのかはわかりませんね。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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