新型コロナウイルスによる脅威は未だ収まる様子を見せないが、政府の緊急事態宣言解除以降、我々は徐々に一般的な生活を取り戻し始めている。6月19日に開幕を迎えるプロ野球を皮切りに、日本のスポーツも再び動き始める。JリーグもJ2・J3は6月27日の再開・開幕、そしてJ1は7月4日の再開をそれぞれ発表した。
しかし、今シーズンは通常とは勝手が違う奇妙な1年になることが予想される。当面は無観客試合にて開催されるなど、様々な側面において様々な議論が交わされることになるだろう。
今回は通常のシーズンとは大きく異なる4つのポイントについてご紹介したい。
ポイント1:昇格と降格
まず語られるべきポイントは、2020シーズンのJリーグは「昇格あり・降格なし」ということである。リーグ戦全試合数の75%、かつ全クラブが50%(ホーム、アウェイ問わず)試合を消化するという定義である「基準試合数」をクリアすることで大会は成立し、J2・J3の上位2クラブに自動昇格の権利が与えられる。また再開後の過密日程やホーム&アウェイの連戦格差といった競技の不公平性を解消する対策として降格をさせない決断を下した。
この大会方式の決定は来年2021シーズンのクラブ数が変動する可能性が高いことを意味する。J1は18~20クラブ、J2は20~24クラブといった具合だ。更にJ1参入プレーオフが開催されないことも加味するとJ2所属クラブは今シーズン是が非でも自動昇格を掴みたいところだろう。
ポイント2:選手交代枠
選手交代に関するルールも今シーズンは特例が導入される。選手交代枠を「最大5名」まで拡大し、交代回数はハーフタイムを除き「3回まで」可能とするよう変更を施した。この運用は国際サッカー評議会(IFAB)からの通達を反映させたものであり、選手のコンディションへの配慮や過密日程によるチームパフォーマンス低下抑制を狙った対応である。5人のメンバーチェンジは大胆な戦術変更も容易であり、従来に比べて柔軟な戦い方を実現できる。この特例を有効的に活用したい。
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