新型コロナウイルスの拡大で混乱しているサッカー界。世界のクラブが抱えているのはリーグ再開の日程の問題だけではない。最も深刻な課題となっているのは経済的に生き残ることである。そのため、選手のサラリーカットが欠かせないトピックとなっているのだ。
確かに1部のプロリーグで戦う選手の年俸は一般人と比べたらはるかに高く、少しくらいなら減少とカットされても致命的な問題とはならないだろう。しかし、サラリーカットに協力的な選手もいれば、納得のいかない選手もいる。
このトピックに対する現状をまとめてみた。選手とクラブはどんな動きを見せているのだろうか。
サラリーカットに向けて最も早く動いたクラブは…
最初にサラリーカットを実現させたのはドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハである。クラブのスタッフが仕事を失わないように選手たちは自らフロントに提案をし、話し合いがスムーズに進んだという。
その後、同じくブンデスリーガに所属しているシャルケも(プレイヤーとクラブが合意し、2020年6月までサラリーカット)バイエルン・ミュンヘンも(選手全員がサラリーを20%カット)ボルシア・メンヒェングラートと同じ方向を向いている。
イタリアのユベントスも素早い動きを見せた。チームキャプテンであるジョルジョ・キエッリーニが選手全員を納得させたことで、ビアンコネーリ(ユベントスの愛称)は9000万ユーロ(約105億円)のコストダウンができたという。
イングランドではマルセロ・ビエルサ監督がリードするリーズ・ユナイテッドの行動を褒めるべきだろう。一般のスタッフに経済的な影響がでないように、選手とコーチングスタッフは給与の受け取りを放棄したのだ。
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